Electronic Arts/BioWareの『Anthem』では、現在「氷節」イベントの真っ只中。テーマ型のシーズンイベントということで、この季節に合わせてバスティオンは銀世界へと姿を変えている。このイベントは2月いっぱいまで実施されており、プレイヤーは特別な報酬やチャレンジに挑戦していることだろう。一方、本作を久しぶりに訪れた人にとっては、複雑な感情を覚えることとなったようだ。海外メディアKotakuなどが報じている。
氷節は、『Anthem』の世界の住人にとって、もっとも楽しみにしている季節のひとつとのこと。プレイヤーの拠点フォート・タルシスの公共スペースに、さまざまな飾り付けをして祝っている。その様子は、現実世界でいうとまさにクリスマス。色とりどりのライトや星のオーナメントなどがかけられ、ジャベリンの背後にある大きな木はクリスマスツリーのようだ。クリスマスリース風の飾り付けも見られる。昨年12月から開始したシーズンイベントのため、クリスマスを意識してデザインされたのだろう。
ただ、いまはもう2月。本作を久しぶりに起動した海外メディアGamesRadar+の編集長Sam Loveridge氏は、クリスマス飾りがまだ残っていて悲しくなってきたとTwitterに投稿。約1万件の“いいね”が投じられる反響を得ている。Loveridge氏はそれ以上コメントしていないため、何が悲しかったのか真意は不明。ただ、投稿への反応には「うちのリビングルームも同じだ」「近所にもそういう家あるよ」など、ホリデーシーズンが終わってもクリスマス飾りを片付けない残念な光景がある現実世界と重ね合わせるコメントが見られる。
一方で、『Anthem』の開発においては、アップデートのスケジュールの遅れや見直しが発生するなど、順調ではない様子が昨年2月のローンチから継続的に伝えられている。これに結びつけて、開発陣はいまだに“クリスマスイベント”を続け、更新する余裕もないのではないかという、落胆や批判めいた反応も多く見られる。
ただ先述したように、氷節イベントは2月いっぱいまでの予定(一度延長されてのスケジュールではあるが)。本作の世界と現実世界を厳密にリンクさせる必要性や、そもそも氷節はクリスマスなのかという根本的な部分も考えれば、イベント期間中を通して同じ飾り付けがおこなわれていることは、そう不思議ではないとも言える。ただ、やはりクリスマス風の見た目である以上、今回のような反応はやむを得ないというところだろうか。
『Anthem』では、真偽は不明であるものの、大規模なオーバーホールが水面下で進行中であると報じられている(関連記事)。本作のポテンシャルの高さは多くが認めるところであり、いまも根強いファンがついているものの、公式SNSには大改修の真偽を問う声や、さらなるコンテンツの追加を求める声が多く寄せられている。まずは、氷節イベントを終えたあとの続報に注目が集まる。