ゲーマー向けチャットツールDiscordについて、アクティビティフィードとユニバーサルゲームランチャー、付随してライブラリタブを削除することが運営元の公式ブログにて明かされた。前者は直近のゲームニュースやフレンドの現在の状況を表示する機能として、後者は入手済みゲームの一括管理やクイック起動をおこなう画面、ならびにそこに遷移可能なタブとして実装されていたが、このたび両機能に別れを告げることとなったようだ。
今回2つの機能を削除するに至った理由としては、ホーム画面が複雑に見え、チャットツールとしての利便性を損ないかねないと判断したためだという。ユーザーからのフィードバックに基づきツールを運営していくうえで、両機能ともにうまく馴染めていなかったとのこと。情報量の多さからくる複雑化を避け、よりシンプルかつ視認性の高いUIにしたいという狙いがあるのだろう。
ただしライブラリタブについては、Discord Nitroの特典などで過去に入手したゲームが存在する場合は削除されない。もし見えないようにしたければ、オプションのユーザー設定からタブ表示のオン・オフを切り替えることが可能だ。また「プレイ中」の項目は、「フレンド」タブへ移動することに。これにより、今まで以上にスムーズなフレンド状況の確認がおこなえるという。
削除されたアクティビティフィードの機能については、昨年導入されたチャンネルのフォロー機能に委ねられることに。Discordでは特定のサーバーをフォローすると、その更新内容が自身のサーバーにも送信される。この仕組みを利用してお気に入りのゲームやコミュニティ、コンテンツクリエイターのチャンネルを登録し、自分だけのニュースフィードとして利用してほしいとのことだ。
Discordにおいては昨年に、約1年運営していたPCゲームの販売および提供を打ち切っており、そうした方針転換による影響は今回の機能削除、特にライブラリタブの削除にまで及んでいそうだ。一方でストリーミング配信機能Go Liveを実装するなど、新たな要素の提供もおこなわれてきた。今後もユーザーからのフィードバックをもとに、裾野の広いチャットツールとして、さまざまな機能の追加・調整が図られていくことだろう。