『Fallout 76』Steam版4月7日にリリースへ。NPCなどを追加する大型アップデート「Wastelanders」が同時に実施

 

Bethesda Softworksは2月4日、『Fallout 76』向け大型無料アップデート「Wastelanders」の配信を4月7日に開始すると発表した。同拡張コンテンツの導入により、フルボイスNPCや新規メインクエストの実装をはじめ、新たなロケーションやシステムなどが追加される。もともとは2019年の秋頃に向けた導入が予定されていたが、クオリティの向上を理由に昨年10月に配信の延期を発表。そしてこの度、ついに正式な配信日がアナウンスされた形となる。

「Wastelanders」は、アパラチアの世界にNPCや新たなクエストなどを追加する大規模アップデート。荒廃したウエストバージニアの外側から、新たな住民たちがやってきたようだ。今回の発表とともに公開されたトレイラーでは、主人公へ任務を依頼するNPCの姿が確認できる。NPCの会話システムについては、従来の『Fallout』作品と同じくツリー形式を採用することが昨年のE3にて明らかとなっていた。膨大な分岐によるロールプレイに期待できそうだ。

また人間NPCの導入に伴い、2つの派閥も登場する。ひとつは入植者。ワシントンから来訪したペイジという名の人物が率いる集団のようだ。彼らは「ファウンデーション」と呼ばれる木々を用いた都市を建設し、荒廃した世界の再建を目指している。アパラチアの事情については詳しくないものの、建設機器の取り扱いに長け、熱心に働く組織とのこと。

もう一方の派閥は、レイダー。『Fallout』シリーズファンにとってはお馴染みの、荒くれ者の集団だ。入植者とは異なり、レイダーにとってアパラチアは故郷。今回縄張りを奪おうとするものの存在を嗅ぎ付け、かつての拠点に舞い戻ってきたようだ。奴らは「クレーター」という恐ろしい作戦基地を構えているという。部外者への警戒心が強いようで、仲間にするには頭を使う必要があるとのこと。

こうした派閥とも関わりながら、プレイヤーはさまざまな人間と交流していくことになる。それに伴い、評判システムといった新たな制度も登場。各派閥が依頼するクエストを完了した際は、全7段階設定されたランクが変動するという。ランクが上昇すると、アイテムを売ってくれたり、特殊な設計図をもらえたりする一方、低いと敵対してしまうことも。マップを探索するうえで、派閥からの評価は重要な要素となりそうだ。

以上が現時点で判明している「Wastelanders」関連の情報である。ほかにもどういった武器やクエストが追加されるのか、トレイラーに映る奇妙な敵たちの生態など、気になる部分はまだまだ多いが、今回公開されたトレイラーは第1弾。配信日に向けて、今後さらなる情報が判明していくことだろう。

なお今回の発表では、かねてよりアナウンスされていたSteamに向けた『Fallout 76』の販売について、「Wastelanders」の配信日と同じ4月7日にリリースされることも明らかとなった。これにて本作は、PS4/Xbox One/Bethesda.net/Steamの4つのプラットフォームで遊べるように。また、限定コスメ・C.A.M.P.アイテムが含まれるバンドルセットの販売も発表されており、こちらはレイダーをテーマにした「Raiders Content Bundle」および入植者をテーマにした「Settlers Content Bundle」の2種が用意されるようだ。

ちなみに「Wastelanders」の配信開始に伴い、『Fallout 76 Tricentennial Edition』の販売は停止する予定だという。ただし付属アイテムは、別途「Tricentennial Pack」にて引き続き購入可能とのこと。また『Fallout 76』未所持者向けの商品として、ゲーム本編と「Wastelanders」が楽しめる『Fallout 76: Wastelanders』、本編と前述した2種のバンドルがセットとなった『Fallout 76: Wastelanders Deluxe Edition』の販売も予定されている。