『サイバーパンク2077』のクエスト数は、サイドクエストとは別枠の「ストリートストーリー」だけで約75個
CD Projekt REDのオープンワールドRPG『サイバーパンク2077』では、メインクエストとサイドクエストのほか、ストリートストーリー(Street Stories)というカテゴリのクエスト群が存在する。ストリートでの評価を上げる小規模クエストとなっており、このたびそのストリートストーリーだけで約75個ものクエストが用意されることが判明した。
CD Projekt REDのクエストデザイン・コーディネーターのPhilipp Weber氏は2019年9月時点で、同作のクエストはすべて開発者の手作りであり、ランダム生成クエストは存在しないと説明していた(公式フォーラム)。開発陣は量より質を重視しており(とはいえ本作は膨大なボリュームを誇る)、開発中にクエストのランダム生成も試してみたが、スタジオが求める水準に達することはなかったという。
サイドクエストの規模は、メインクエストよりも大きなものから、手短に終わるものまで大小さまざま。別カテゴリのストリートストーリーは、「Street cred」と呼ばれる評判ポイントを上げるクエスト群であり、ストリートを主戦場とする主人公Vの本業ともいえる。そうした意味では、『ウィッチャー3 ワイルドハント』における討伐依頼クエストを彷彿とさせる。ストリートストーリーの種類は豊富で、『サイバーパンク2077』が提供する多様なプレイスタイルに対応した攻略方法が用意されるという。
*2019年9月公開のシネマティックトレイラー
ここまでが昨年9月にWeber氏が明かした情報。そして今回、CD Projekt REDのクラクフ・スタジオの代表であるJohn Mamais氏が、マイクロソフト関連情報を扱う海外サイトOnMSFTのインタビューに応じ、ストリートストーリーは約75個あると告げた。これらは小規模のクエスト群であり、物語はあれど豪華なシネマティックシーンが伴うような内容ではない。舞台となるナイトシティを探索し、主人公Vをレベルアップする手段になるとのことだ。サイドクエストとは別のストリートストーリーだけで約75個ということで、相当なボリュームになることがうかがえる。なお開発チームのストリートストーリー制作工程としては、ある程度クエストの雛形を用意した上で、それぞれがユニークな体験になるよう個別にカスタマイズしていると説明している。
そのほかMamais氏は、ローンチ後の計画についても言及。まだ情報を発信できないとしつつ、ローンチ後の追加コンテンツは『ウィッチャー3』のDLCモデルに近しいものになるのではないかと示唆している。また現状はシングルプレイコンテンツの開発に注力しており、マルチプレイについて話せるようになるのは、かなり先になるとのこと。なお『サイバーパンク2077』のマルチプレイ要素については、2021年内の実装は難しいことが公表済みだ(関連記事)。
Nintendo Switch向けの展開可能性については、Mamais氏が知る限りでは、現状計画されていないという。Nintendo Switchに対応させるのは不可能ではないかと答えつつも、同様に不可能と思われた『ウィッチャー3』のNintendo Switch移植を実現させたことを振り返っている。VR対応の可能性については、VRでうまくいく部分はあると思うが、現時点ではまだ現実的ではないと語っている。
『サイバーパンク2077』は2020年9月17日発売予定。対応プラットフォームはPC/PlayStation 4/Xbox Oneとなっている。なおMamais氏は、ゲーム発売に向けて視聴をオススメしたい作品として「攻殻機動隊」シリーズを挙げている。シリーズ最新作となるNetflixオリジナル3DCGアニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」は4月配信予定。