『PUBG』アップデートで変更した「血のエフェクト」の狙いを説明。血によってプレイ体験を高める
PUBG Corp.は1月31日、『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』向けに昨年12月に配信したアップデートでの「血のエフェクト」の変更の狙いや、今後の改善方針について説明した。
血のエフェクトとは、銃弾がキャラクターにヒットした際に飛び散る血や血痕のこと。出血表現があることで、命中したのかどうかを確認できる。12月のアップデートでは、まず色覚調整やレーティングの設定によって、飛び散る血のエフェクトの大きさに差が出ないよう変更し、設定による有利不利が出ないようにした。また、頸部を含むヘッドショットにおいては、より目立つヒットエフェクトを導入。以前は、遠距離であればあるほどヒットしたかどうか判断しにくかったため、推測を元にその後の行動を決めなければならなかった。
撃たれたプレイヤーの周辺の壁や床に血痕を残すようにしたのも、このアップデートから。Vikendiマップの足跡と同じく、ほかのプレイヤーの存在を感じ取れる要素となる。そして、どの部位を撃たれたのかを正しく表現するよう、ケガのテクスチャもアップデートしている。
同アップデートの配信後、ヘッドショットのヒットを明確に確認できるようになったことで、プレイヤーのパフォーマンスがわずかではあるが向上したという。一方で、コミュニティーからのフィードバックから問題点も明らかになったそうだ。もっとも大きな懸念事項は、変更前よりも血のエフェクトが小さく見づらいという点。キャラクターが影の中にいる場合においては、はっきり視認できないという問題も判明した。
そこでPUBG Corp.は12月23日、PC版向けにホットフィックスを配信。エフェクトを大きく見やすくし、さまざまな光の条件下で見える血の色については不適切なものを修正した。しかし、それでも可視性は以前よりも低い状態となっており、また連続して被弾した場合に被弾回数を確認することも困難との報告があり、今後も改善していく予定とのこと。
調整方針としては、エフェクトをより滑らかにし、血痕の大きさを距離ではなく画面サイズに応じて調整していくという。また現在は、血のエフェクトを遠くからでも視認できるよう、プレイヤーとの距離に応じて拡大・縮小しているが、高倍率のスコープを使って遠距離から見ると不自然なほど大きく表示されてしまう。そのため、プレイヤー間の距離だけではなく、スコープの拡大縮小によるエフェクトのスケーリングも考慮に入れるとしている。
さらに、キャラクター周辺の明るさの影響を受けることなく、エフェクトがよく見えるようにすることや、ヒット回数をより判別しやすくすること、また血が液体のように流れ飛び散るようなテクスチャーを導入するという。
今回の発表では、こうした改善は今月おこなう予定のアップデートと同時に適用することが目標であると案内している。なお、現在コンソール版では先の変更がおこなわれた前の状態に戻されており、パフォーマンスの問題を解決してから、新しい血のエフェクトを適用するとのこと。こちらのスケジュールは未定だが、進捗はその都度案内するとのことである。