いたずらガチョウが「PCのデスクトップ」にやって来た。ファンアプリ「Desktop Goose」配布中
VRゲーム開発者のSamperson氏は1月30日、Windows PCのデスクトップにガチョウを登場させるアプリ「Desktop Goose」を、itch.ioにて配布開始した。任意の金額を寄付するか、無料でも入手できる。
「Desktop Goose」は、起動すると小さなガチョウがPCのデスクトップに現れるアプリだ。トコトコ自由に歩き回っては、時折「ガァ」と鳴く。作者のSamperson氏は明言はしていないが、昨年PCや各コンソール向けに発売された『Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜』の影響を受けて制作したことは間違いないだろう。
このガチョウ、ただデスクトップ上を徘徊するだけではない。慌てた様子で画面外に出て行ったと思ったら「ビチャッ」と音を立て、泥足で戻ってきて足跡でデスクトップを汚す。また定期的に画面外に出ては、『Untitled Goose Game』のミーム画像やファンアート画像、あるいはガチョウのアスキーアートや「わざと問題を引き起こしているんだ」などのセリフを書いたメモ帳をくわえて引っ張ってくるのだ。
これらは常にデスクトップの最前面に表示されるため、何か作業中であったり、ゲームをプレイしている際には邪魔で仕方がない。しかし、引っ張ってきたウインドウを閉じようものならガチョウが襲いかかってきて、カーソルをくわえて勝手に持って行ってしまう。その間は操作不能だ。また、ガチョウの足元をクリックしてちょっかいを出してもカーソルに飛びかかってくる。
1月31日にはアップデートがおこなわれ、ガチョウが画面外から引っ張ってくる画像のカスタマイズが可能になり、GIFアニメにも新たに対応した。方法は、アプリのMemesフォルダ内に任意の画像を追加するだけ。
また実況配信者向けの機能として、ガチョウのAIも調整可能になっている。こちらはconfigファイルをメモ帳などで開き、たとえば「CanAttackRandom」の項目で、デフォルトでは「False」となっているところを「True」に書き換えると、ガチョウはランダムでカーソルを襲うようになる。また、3つある「WanderingTimeSeconds」の項目では、画面外に出るまでの最小・最大時間、および起動後に最初に画面外に出るまでの時間を指定可能だ。
アプリを起動して放置しておくと、ふてぶてしいガチョウを描いたウインドウが最前面にどんどん溜まっていくため、うざったいことこの上ない。ただ、『Untitled Goose Game』のようにイライラさせてくれるいたずらガチョウも、デスクトップ上を歩いている姿はちょっと可愛かったりして何とも憎めない。ちなみに、ガチョウをデスクトップから追い出したい場合は、Escキーを長押しすると画面左上に案内が現れアプリが終了する。
「Desktop Goose」はitch.ioにて配布中。「Download Now」のボタンをクリックし、任意の金額を寄付するか、「No thanks, just take me to the downloads」を選択して無料で入手することもできる。ゲームとは逆の立場となり、平穏な日常を台無しにされてみたい方は試してみてはいかがだろうか。