アメリカのインディースタジオThe Behemothは1月31日、『Alien Hominid Invasion』をPCとコンソール向けに発表し、ティザートレイラーを公開した。
『Alien Hominid Invasion』は、同スタジオの代表作のひとつ『Alien Hominid HD』を再構想(reimagination)した作品になるという。ただし、これは同作のリメイクやリマスター、あるいは直接の続編を意味するわけではなく、新たなゲームプレイや成長システム、ゲームメカニクスなど多くの新要素を持つ新作という位置付けだそうだ。
『Alien Hominid HD』は、2007年にXbox 360向けに発売されたシューティング・アクションゲーム。開発元The Behemothのデビュー作『Alien Hominid』をHD化した作品である。同作は、FBIによって宇宙船を撃墜され地球にやってきた宇宙人Alien Hominidが主人公。銃や手榴弾を武器に、地中に潜るなど特殊なアクションも駆使しながらエージェントたちを倒していく、歯ごたえある横スクロール・アクションゲームとして人気を得た。また、多数のミニゲームも収録している。
*『Alien Hominid HD』のトレイラー。日本語に対応し国内発売もされており、現在は後方互換によってXbox Oneでもプレイ可能。
『Alien Hominid Invasion』の詳しい内容については、現時点ではほとんど情報がない。トレイラーからは、ふたたび宇宙人が地球に飛来し、エージェントと戦うであろうことがうかがえる。多数の宇宙人キャラクターが登場している点も興味深いが、The Behemothによると本作は協力プレイに対応するとのことで、それを表現しているのかもしれない。また、『Alien Hominid HD』は1ヒット1キルを採用し難易度の高い作品だったが、新作では誰もが楽しめるものになるとしている。
同スタジオは、共同設立者でありアーティストのDan Paladin氏による手描きイラストをそのままゲームに取り入れる制作スタイルで知られ、それは『Alien Hominid』の頃から一貫している。ただ、そのアートスタイルは作品を重ねるごとに少しずつ変化しており、直近の作品である『Pit People』と『Alien Hominid HD』を比べると、残虐表現や下品なネタは相変わらずではあるが、柔らかいタッチと色使いに移行していった印象を受ける。『Alien Hominid Invasion』では、ビジュアル面でもシリーズにおける新たな一面が見られるかもしれない。
『Alien Hominid Invasion』は、2月27日からアメリカ・ボストンで開催されるイベントPAX Eastにプレイアブル出展され、The Behemothはその週末に本作の詳細について発表するとしている。『Castle Crashers』などで日本でも人気のある同スタジオの新作はどのような作品となるのか注目である。