MAGES.は1月26日、想定科学アドベンチャーゲーム『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』の発売10周年を記念した「科学ADVライブ S;G 1010th ANNIVERSARY」の振替公演を開催し、この中で『STEINS;GATE』のハリウッドでの実写化企画が進行中であることを発表した。
『STEINS;GATE』は、MAGES.(5pb.Games)とニトロプラスが手がけ、2009年にXbox 360向けに発売された科学アドベンチャーシリーズの2作目。シリーズ前作にあたる『CHAOS;HEAD』で描かれた渋谷崩壊から1年後の秋葉原を舞台に、未来ガジェット研究所なるサークルを主催する主人公の岡部倫太郎らは、過去にメールを送信できる発明品を手がけたことで、過去の改変による世界線の移動と、世界規模の陰謀に巻き込まれる。
同作の実写化はSkydance Televisionが手がけ、TVシリーズとして世界配信をおこなうという。同制作スタジオは、Ubisoftタイトルでもおなじみトム・クランシー氏の著作を原作とする「CIA分析官 ジャック・ライアン」や、サイバーパンクSF「オルタード・カーボン」などのTVドラマシリーズを手がけている。MAGES.代表取締役社長であり、『STEINS;GATE』の企画原案を担当した志倉千代丸氏にとって、個人的に大好きな制作スタジオだったそうだ。また、同作はもともと実写向きの作品だったとし、いずれドラマ化することも視野に入っていたようだ。
Xbox 360版の発売後、『STEINS;GATE』はMAGES.を代表する作品のひとつとなり、続編やスピンオフが制作された。また、アニメや小説、コミックなどのメディアミックスも展開し、舞台化もされている。今回発表されたハリウッド実写版については、どのようなキャストでどういった内容になるのかは一切明かされておらず、続報には注目が集まる。
なお「科学ADVライブ S;G 1010th ANNIVERSARY」では、『STEINS;GATE 0 ELITE』の企画が進行中であることも発表されている。『STEINS;GATE』には、全編フルアニメで再構築した『STEINS;GATE ELITE』という作品があり、これと同じ形で『STEINS;GATE 0』をリメイクする作品となるのかもしれない。同作は『STEINS;GATE』の続編で、前作でのひとつの結末を迎えた後の世界を描いている。こちらも続報に期待したい。