『Layers of Fear』などを開発するポーランドのデベロッパーBloober Teamが同社公式Twitterアカウントにて、30秒ほどのミステリアスな動画を公開した。そしてこの動画が、とある作品の続編を匂わせているとして今、注目を集めている。
今回Bloober TeamがTwiterにて公開した映像の内容は、歯車のようなロゴマークとともに「INCOMING CALL」の文字が表示され続けるというもの。背景にディストピアな近未来を彷彿とさせる建物が映されていることにくわえ、画面が常時乱れていることもあり、どこかSFチックかつ不気味な印象を覚える。また映像の冒頭から終わりまで、ひたすらループ再生を繰り返しており、総じて謎に満ちた内容と言えるだろう。
一見すると、何を表しているのか皆目見当もつかない今回の映像だが、Bloober Teamはいくつかヒント示している。まず、今回のツイートに付随する3つのハッシュタグを見てみよう。「cyberpunk」と「blooberteam」、そして「horrorgame」。つまり謎の映像は、Bloober Teamが開発するサイバーパンクホラー作品に関連している可能性が高い。この条件に当てはまるタイトルはひとつ。そう、『>observer_』だ。
『>observer_』は、2017年に発売されたサイバーパンクホラーゲーム。とある通信をきっかけに、主人公のダニエル・ラザルスキは、退廃したアパートで息子を探すこととなる。こうした同作の内容と照らし合わせても、『>observer_』の続編が近いうちに発表されるのではないかと話題を呼んでいるというわけだ。
そして『>observer_』続編への期待は、Twitterユーザーの“解読”によってさらに高まることとなった。実は今回の映像、随所に0と1の2進数が表示されている。なんと、この暗号とでも言うべき数列を文字列に変換したユーザーが現れたのだ。解読に成功したJames氏のコメントによると、バイナリコードを文字に変換した結果、「ダニエル、そこにいるのか?」の文言が浮かび上がったという。この解読には、Bloober Teamも「グッドハック!」と称賛のコメントを寄せている。
ただし、現時点で公式から『>observer_』の続編に関する正式な発表はされていないため、必ずしも今回の映像が同作の続編に関与しているとは断定できない。ともあれ、謎めいた映像に暗号を含むという『>observer_』らしい演出は、ファンを大きく盛り上げることとなった。今後Bloober Teamから何らかの正式発表があることを期待したい。
なお、現在Steamにて開催中の旧正月セールでは、Bloober Teamのタイトルもセール対象となっている。画家の狂気と苦悩を描く『Layers of Fear』が75%オフの495円。暗い森で悪夢に立ち向かう『Blair Witch』が20%オフの2163円。そして『>observer_ 』は70%オフの894円だ。未プレイの方はこの機会にプレイしてみてはいかがだろうか。