『テトリス』公式ゲーム新作がモバイル向けに配信開始。一方、EA版は4月21日にサービス終了へ


The Tetris Companyは1月23日、モバイル向け『テトリス』の新作である『Tetris』が、N3TWORKを販売元に配信開始されたと発表した。一方、これまで『テトリス』の公式ゲームをモバイル向けに手がけていたElectronic Artsは、現在販売中の作品について、2020年4月21日をもってサービス終了すると発表している。

今回新たに配信開始された『Tetris』は、The Tetris Companyからライセンスを受け制作された定番パズルゲーム『テトリス』の新作だ。操作はモバイル向けに最適化されており、片手でのタップとスワイプのみでプレイ可能。タップするとテトリミノが回転し、左右のスワイプでライン移動、そして下に素早くスワイプするとハードドロップとなる。ゆっくりスワイプするとソフトドロップになり、隙間にテトリミノを滑り込ませることも可能だ。テトリミノを保留しておけるホールドにも対応している。

現時点では非常にシンプルな内容となっており、プレイできるのはいわゆるマラソンモードのみ。レベルが上がると落下速度が徐々に上がっていくなか、テトリミノを延々と消していくモードだ。テトリミノがフィールドの上まで積み上がったらゲームオーバーとなり、スコアがランキングに登録される。ランキングは現時点ではローカルのみの対応で、オンラインには近日中に対応するとのこと。また、新たなゲームモードも将来のアップデートにて追加していくとしている。

ゲームプレイ画面は、5種類あるテーマから選ぶことが可能。グラフィックスタイルがガラッと変わり、BGMも変化する。ゲームボーイ版『テトリス』のような見た目の「8-Bits」では、テトリス(4列消し)すると一定時間だけモノクロからカラーに変わるギミックが用意されている。そのほか、メニュー画面やランキングで見ることができるプレイヤーのアバターも変更可能である。

新作『Tetris』は、iOSおよびAndroid向けに基本プレイ無料で配信中。毎プレイ開始前に広告が入る仕様となっており、iOS版の場合は610円、Android版では560円を支払うことで広告を消すことができる。

なお冒頭で述べたとおり、EAから販売されているモバイル向け『テトリス』は4月21日にて配信終了となる。おそらく、今回配信開始された新作に置き換えられるためだろう。EA版ではマラソンモードのほかに、連鎖要素のあるGALAXYと呼ばれるパズルモードなどもプレイでき、またテトリミノの落下先候補から選んでプレイする独特な操作もオプションで用意されている。

日本では、基本プレイ無料の『Tetris 2011』と有料の『TETRIS Premium』が現在iOS向けに配信中。基本的な内容はどちらも同じだ。数多くの『テトリス』風ゲームがアプリストアに乱立しているなか、公式ゲームとして8年余り親しまれてきた作品である。4月21日以降はプレイできなくなるとのことなので、同作を試してみたい方は今のうちにプレイしておこう。