『Hellblade』の開発スタジオが『Project: MARA』発表。1人のキャラクター1つのロケーションで描かれる実験的ホラー作品

『Hellblade』や『DmC: Devil May Cry』で知られるNinja Theoryが『Project: MARA』発表。『Project: MARA』は、1人のキャラクター1つのロケーションで精神的恐怖を描く実験的作品。

Ninja Theoryは1月23日、『Project: MARA』を発表した。『Hellblade: Senua’s Sacrifice』などで知られるスタジオの実験的な新作となる。

Ninja Theoryの共同設立者のTameem Antoniades氏によると、『Project: MARA』は現実世界の精神的な恐怖を描いた作品だという。本作は心が感じる恐怖を、できる限り正確かつ信じられるように徹底的な調査とインタビュー、個人的体験に基づいて再現している。さらにAntoniades氏は、『Project: MARA』は実験的なタイトルで、新たなストーリーテリングの媒体となるはずのショウケースになるだろうと語った。Ninja Theoryが発表した40秒ほどの謎めいたティーザー中には、フォトリアルな室内や診断画像、最後に映し出される暗がりの中の女性以外にはほとんど情報はない。ゲームには1人のキャラクターと1つのロケーションのみ登場するという。

『Senua’s Saga: Hellblade II』

ティーザーと一緒に公開された動画「The Dreadnought Diaries 1」では『Senua’s Saga: Hellblade II』についても解説。AAAタイトルの開発規模を基準として考えると非常に小さい規模ではありつつも、前作『Hellblade: Senua’s Sacrifice』の約2倍のチームで開発が行われていている。ゲームの内容についてはAntoniades氏によると、「『Hellblade: Senua’s Sacrifice』は精神病について個人的な洞察を私たちに与えてくれましが、続編はそれに基づいて、狂気と苦しみがどうやって神話や神、宗教を形成するのか示します。」とのことだ。

Ninja Theoryのそのほかの動向としては、2018年にMicrosoftの傘下に入ったのち、2019年に「The Insight Project」を発表している。この研究プログラムはビデオゲームが精神衛生を向上させ、精神的苦痛を軽減させる可能性について研究を行うというものだ。ケンブリッジ大学の神経科学者、精神科医のPaul Fletcher氏とNinja Theoryが協力して立ち上げたプログラムでは、ビデオゲームとウェアラブル技術を使い精神疾患の治療に役立てることが目的となる。

『Bleeding Edge』

多くの新規タイトルや企画を控えているNinja Theoryの直近の新作は、4vs4の3D格闘アクション『Bleeding Edge』だ。メカで強化されたファイターたちが、オンラインのアリーナで戦うスタイリッシュなアクションゲームとなる。ハイペースなバトルを生き残るにはテクニックを磨き、チームメイトと協力して戦略的に戦うことが必要だ。『DmC: Devil May Cry』や『Heavenly Sword』などアクションにも定評のある同スタジオのこちらの新作は、Xbox One/Xbox Play Anywhere/Steam向けに3月24日発売予定。

Kaisei Hanyu
Kaisei Hanyu

映画とゲームが大好き。オブリビオンからゲーム人生が始まりました。

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