パブリッシャーのAkupara Gamesは1月21日、デンマークのインディースタジオDie Gute Fabrikが手がけたアドベンチャーゲーム『Mutazione』向けにアップデートを配信し、新たに日本語などに対応したほか、ゲームモードの追加をおこなったと発表した。なお、本作はApple Arcade向けにも配信中で、こちらのアップデートは近日中に予定しているとのことだ。
『Mutazione』の主人公は、15歳の少女カイ。ある日、祖父ノンノが危篤状態だという手紙が彼女のもとに届き、看病のため祖父が暮らす孤島へと向かう。そこは、かつては南国のリゾート地だったが、100年以上前に「月の竜」と呼ばれる隕石が墜落したことで住民の大半は死に絶え、生き残った者たちはミュータントに姿を変えた。カイは、Mutazioneと呼ばれるミュータントコミュニティの生活に触れ、友人を作るなどしながら、住民の心に宿る闇を取り除く不思議な冒険をおこなうことになる。
本作では、祖父やミュータントたちと会話を交わしながらゲームを進めていく。会話の中では返事を選択することがあり、それによって相手の反応も変化。文字情報が多い作品であるため、今回のアップデートにて日本語に対応することで格段にプレイしやすくなり、物語への没入感が高まることだろう。また、島の中では植物の種を拾うことができ、庭園に植えるミニゲーム的な要素もある。メニューには植物の解説を読める百科事典があり、これだけでも膨大な文字数のため日本語対応はありがたい。
今回のアップデートで追加されたゲームモードは、上述の庭園を独立させたガーデンモードだ。空に浮かぶ「雲の庭園」にて、時間を気にせず自由に庭園造りを楽しめる。種はそれぞれ音色とメロディーを持っており、植えると音を奏でることが特徴。さまざまな組み合わせで植えることで、独自のアンビエントミュージックを生み出すことができるのだ。ガーデンモードには、ストーリーモードには登場しない種が7種類追加されるほか、植物が進化/成長する様子をゆったり眺めていられる時間操作機能、そしてフレンドと種を交換できるシェア機能も用意されている。
『Mutazione』は、優れたインディーゲームを表彰するIGF Awards 2020にて、大賞を含む4部門にノミネートされており高く評価されている(関連記事)。日本ではSteam(Windows/Mac)とApple Arcade向けに現在販売中。冒頭に述べたとおり、Apple Arcade版のアップデートは後日おこなわれる予定だ。