tinyBuild GAMESは1月17日、Steamで配信されている『Pandemic Express – Zombie Escape』を基本プレイ無料化した。同作は2019年5月からSteamでの早期アクセス販売が開始され、同年9月に正式リリースを果たした、一人称視点の非対称マルチプレイゲームである。開発元はインディーデベロッパーのTALLBOYS。
本作では最大20人のプレイヤーが、生存者と感染者にわかれて競い合うことになる。生存者チームは感染者の群れから逃れつつ、列車やケーブルカーに乗り込み町からの脱出を試みる。誰かひとりでも脱出できれば生存者側の勝利。一方、感染者側はかつての仲間を道連れにするため生存者たちに襲いかかる。感染者に襲われた生存者は、感染者として蘇り、さらに感染を拡大していく。最終的に生存者が全員感染すれば、感染者側の勝利となる。
本作の通常ゲームモードをもとにマッチの流れを説明すると、まずマッチ開始前には、町に複数ある駅のどれかに全員が集合。この時点では全員が生存者なのだが、マッチ開始のカウントダウンが終わると誰かひとりが感染者になる。疑心暗鬼になりつつ待機し、マッチが始まれば一斉に逃げる、もしくは襲いかかる。生存者は手ぶらの状態からスタート。逃げながら町の建物内や地下エリアを巡り、感染者に対抗するための銃器やアイテムを揃えていく。町中の車両やボートを使って移動することも可能。スライドや二段ジャンプ、そして銃を真下や壁に撃ってのハイジャンプといった移動テクニックを駆使して感染者の追跡を回避するのだ。この可動力の高さや、垂直に広がりのあるマップデザインが本作の特徴となっている。
脱出用の列車は生存者が乗り込んでいる間だけ動く仕組みとなっている。うまく列車の上にとどまりながら、感染者たちの襲撃を退けることが重要。ただし、物資を集める準備フェーズに時間をかけすぎると、肝心の列車を動かす段階で数的優位を失ってしまっている可能性がある。かといって列車を動かすことだけを考えていると、火力・弾薬不足で最後まで戦いきれない恐れがある。生存者としては、できるだけ早く物資を揃え、列車を動かし始めることが重要となってくる。また列車搭乗後は時間経過とともにプレイエリアが縮小。逃げ場が減り、感染者のスポーン位置と列車との距離が縮まるため、終盤になるにつれて争いが熾烈化する。
感染者には複数のクラスがあり、初期クラスである通常感染者は生存者を飲み込んで遠くに吐き出したり、同じ感染者を飲み込んで生存者に向かって吐き出せる。そして生存者を攻撃するとアルティメットゲージがたまっていき、スペシャル感染者としてスポーンし直せるようになる。生存者の姿に化けて接近し、任意のタイミングで自爆するミミック。10秒間姿を消して生存者に近づけるファントム。この2種類のスペシャル感染者が実装されている。感染者は何度倒されても復活できるので、絶えず攻め続けよう。
早期アクセス開始初月以降は、プレイヤー数が少なくマッチングしづらい状態が続いていた。今回の基本プレイ無料化効果でプレイヤー数が増えているため、気になる方は今のうちに遊んでおこう。なお今回の発表によると、基本プレイ無料モデル移行後は、ゲームをプレイすることで「Stars」という通貨を取得。「Stars」を消費することで、コスチューム、エモート、楽曲(マッチ開始時に使えるジュークボックス用)などのゲーム内アイテムをアンロックできる。Starsは有償購入することも可能。なお基本プレイ無料化される前に本作を購入していたプレイヤーには、2000Starsおよび全楽曲が付与される。