ゲームキューブコントローラーをJoy-Con化したゲーマー現る。純正品を真っ二つに割って魔改造

Nintendo Switchにおいても互換性のあるニンテンドー ゲームキューブ用コントローラーを愛用するプレイヤーは多いことだろう。ゲームキューブコントローラーを実際にJoy-Conにしてしまったゲーマーが現れた。

『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の人気もあり、Nintendo Switchにおいても互換性のあるニンテンドー ゲームキューブ用コントローラーを愛用するプレイヤーは多いことだろう。周辺機器メーカー各社からも、似たコントローラーがさまざま発売されている。

一方で、外部コントローラーではなく、ゲームキューブコントローラーのレイアウトを再現したJoy-Conを求める声も多く、インターネット上にはコラージュ画像を投稿する人が見られる。そうしたなか、ゲームキューブコントローラーを実際にJoy-Conにしてしまったゲーマーが現れた。

ゲームキューブコントローラー風Joy-Conを製作したのは、ゲームコンソールを改造してポータブル化するなどの活動をしているShank氏だ。任天堂が自ら製品化するだろうと考えて手をつけてこなかったが、実際にはゲームキューブコントローラーの再販売にとどまったため、自分でやるしかないと動き出したという。当初は、Joy-Conを分解し、パーツをゲームキューブコントローラーのケースに組み込み、ボタンやスティックの配線をおこなえば完成とシンプルに考えていたものの、実際に動作するに至るまでには数か月を要したそうだ。

Shank氏は、ゲームキューブコントローラーの操作感は非常に大事な部分であるため、純正ワイヤレスコントローラーである「ウェーブバード」を改造ベースに採用。電池ボックスがある分、サイズに余裕があるため都合が良かったとのこと。また、偶然ではあるがコントローラー中央部分の縦幅は、取り付けるNintendo Switch本体の縦幅と同じだった。そして、ウェーブバードをJoy-Con化するため中央で真っ二つにカット。本体を保持するレール部分には3Dプリントにて独自の内部パーツを用意し強度を確保した。

また、Nintendo Switchゲームとの互換性を持たせる改造も施している。ゲームキューブコントローラーにはもともと存在しないZLボタンに当たる部分は、知人に穴を開けてもらい追加。HOMEボタンなど、ほかの足りないボタンも追加していった。また、アナログスティックの押し込み操作に対応させるため、スティックのパーツをWii Uのものに変更し、サイズを合わせるため3Dプリントのパーツにて調整したという。そして最後に、ゲームキューブらしい色としてバイオレットにリフィニッシュした。

単体のコントローラーとして使用できるよう連結パーツも制作。オリジナルとほぼ同じスタイルに戻る。 Image Credit: Shank

配線作業も、Joy-Conはやや特殊な仕様だったため苦労したそうだ。インターネット上にあった資料を参考にしながら、細かいはんだ付けをおこない、組み込んではテストをし、バラして修正してはまたテストを繰り返すことに。こうした作業を経て、ようやくゲームキューブコントローラー風Joy-Conは完成した。

Shank氏は、実際にNintendo Switch本体に装着させ、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』などさまざまなゲームにて動作する様子を披露している(動画の11分30秒あたりから)。その操作感はまさしくゲームキューブコントローラーそのものとのこと。加えて、HD振動やジャイロセンサー、amiiboを読み取るNFC機能も備えており、Nintendo Switch本体からの充電にも対応しているという。

ゲームキューブコントローラー風のJoy-Conというと、中国のゲーム周辺機器メーカーから昨年発売され、ちょっとした話題になった(関連記事)。そちらはボタンやスティックのみをゲームキューブ風にしただけだったが、Shank氏はゲームキューブコントローラーをそのままJoy-Conに改造しており、この上ない再現度だと言えるだろう。なお、Shank氏はこのゲームキューブ風Joy-Conの製作はかなり大変だったため、もう二度と作らないと述べている。

https://twitter.com/ShankMods/status/1215870473755557888

*横持ちスタイルも可能だが、皆が想像する以上にひどい操作感とのこと。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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