Alienwareのポータブル・ゲーミングPCコンセプト「Concept UFO」正式披露。妥協のないパフォーマンスを目指す


Dellは1月8日、アメリカ・ラスベガスで開催中のCES 2020に合わせ、プレスカンファレンスDell Experienceを実施。この中では、同社の将来のPCデバイスコンセプトの紹介がおこなわれ、ゲーミングPCブランドAlienwareの製品コンセプト「Concept UFO」も正式に披露された。

*Concept UFOの紹介は55分10秒あたりから。

Concept UFOは、8インチモニタをコントローラー部で挟み込む、Nintendo Switchのようなスタイルを採用するポータブル・ゲーミングPCだ。Windows 10上でPCゲームが動作する。本体を手に持って携帯プレイできるほか、本体をキックスタンドで自立させるいわゆるテーブルモードや、ドック経由で外部モニタに映像・音声を出力するTVモードにもなる。マウス&キーボードでのプレイにも対応するとのこと。左右のコントローラーは取り外し可能で、アタッチメントに装着すると単体のコントローラーとして使用できる点もNintendo Switch風だ。

今回の発表では、モニタの解像度は1900×1200であることや、インテルの第10世代Coreプロセッサーを採用すること、またWiFiやBluetooth、Thunderbolt端子を備えることも明かされている。そのほかの詳細なスペックについては依然として不明だが、CES 2020に出展されていた実機でのパフォーマンスとして、『World War Z』が60fpsで動作したという報告がある(関連記事)。

AlienwareはConcept UFOについて、手に取った瞬間にしっくり感じられるものでなければならないとし、人間工学に基づいたコントローラー部のデザインに数百時間を費やしたという。また、この数か月間にはボタンのテストや改善、本体重量などにも取り組み、パフォーマンスと携帯性、バッテリー持続時間の完璧なバランスを追い求めてきたとのこと。そして、Concept UFOでは妥協のないパフォーマンスを提供するとしている。

ポータブル・ゲーミングPCというと、GPD WINシリーズやSMACH Z(未発売)などがあり一定の人気を得ているが、市場としてはそれほど広がりを見せておらず選択肢は多くない。Dell/Alienwareのような大手の参入は、ファンは歓迎するところだろう。ただし、Concept UFOはあくまでコンセプトモデルであるため、現時点では製品としての発売が決定しているわけではない。また、披露された本体もコンセプトデザインのため、仮に製品化されたとしても、すべてこのまま発売されるかどうかも不明。今後続報があることを期待したい。