オランダのインディースタジオTRAGsoftは1月5日、『Coromon(コロモン)』のゲームプレイ映像を公開した。1分51秒にわたる映像では、ストーリーのカットシーンやフィールドの探索、そして戦闘など多彩な場面が確認できる。開発が順調に進んでいることが確認できるだろう。
『Coromon』は、その名のとおり『ポケットモンスター』シリーズから影響を受け開発されているRPG。対応プラットフォームはPC(Steam)/iOS/Android。舞台となるのはVeluna地方。人間とコロモンが共生する世界だ。人々は平和に暮らしていたが、影の組織が闇の力を世界に解き放とうとしていた。主人公は、先進的なテクノロジー組織Lux Soilsに入ったばかりの若者だ。コロモンを研究しながらも育て鍛える日々。組織の計画にのって世界を征服するか、野望を止めるのかはプレイヤー次第。コロモンたちとの冒険が今始まるのだ。
プレイヤーは、最強のコロモン使いを目指す。Veluna地方には、巨大なコロモンたちを操るTitanなるものが存在し、彼ら6人を倒すことが目標。戦闘はターン制で展開され、さまざまなタイプのわざを用いて敵を制する。その戦いの場で躍動するのは、もちろんコロモンたち。コロモンは世界各地に生息しており、120匹以上のコロモンが存在する。彼らをゲットして育てるのだ。ストーリーとしては、Lux Soilsに入ったばかりの若者の没入感のある物語を描くといい、難易度選択が可能。フィールドにはさまざまなギミックが存在し、謎解きをしながら世界を冒険するとのこと。
『ポケモン』と異なる点でいえば、ボーナスポイントの存在があげられるだろう。コロモンが経験値を獲得していくと、ボーナスポイントを獲得でき、それをステータスに割り当てることができる。自然の成長だけでなく、ステータスの割り振りができる特徴があるわけだ。トレーナーのカスタマイズも細かくできるといい、衣服やヘアースタイル、帽子まで決めることが可能。美容室に行ったりアイテムを見つけることで、そのバリエーションを増やしていくことができるとも。
これまでにも『ポケットモンスター』のフォロワーゲームは生まれていたが、近年になりその形態は多様化している。3Dでフィールドやバトルを表現する、オンライン要素を取り入れた『Temtem』(今月Steam早期アクセス配信開始予定)。国内スタジオのピコリンネソフトが手がけるゲームボーイ風モンスター育成RPG『ディスククリーチャーズ』。スマホ発でPCにも移植されている『Nexomon』など、かなり種類は多い。この度ゲームプレイ映像が公開された『Coromon』はというと、ゲームボーイアドバンス風のグラフィックでアプローチしている印象だ。
『Coromon』はPC(Steam)のほか、モバイル向けにも展開予定だということもあってか、現時点での定価は1.99ドル(200円前後)に設定されている(サイト別ページではSteam版は5~15ドル、モバイル版は2~4ドルと記載)。安価にアプローチすることで、より多くのユーザーにリーチさせようとしているのかもしれない。なお開発元のTRAGsoftによると、本作には『ポケモン』だけでなく『ゼルダの伝説』や『黄金の太陽』のエッセンスも取り入れているとのこと。できるだけ多くの言語にローカライズしたいことや、Nintendo Switch移植も視野に入れていること、そして「モンスターを集めるゲームというだけなので、訴えられることはない」という謎の記述も確認できる。
『Coromon』は、PC(Steam)/iOS/Android 向けに、2020年Q2に発売予定だ。