3Dホラー『NightCry(ナイトクライ)』PS Vita版がついに今月配信へ。賛否両論を巻き起こした問題作が「スティック移動」に対応

 

弊社アクティブゲーミングメディアPLAYISMは本日1月24日、『NightCry』のPlayStation Vita版を1月31日に発売すると発表した。価格は税込2480円。

『NightCry』は、3Dホラーゲームだ。『クロックタワー』シリーズの生みの親である河野一二三氏と「呪怨」監督の清水崇氏がコンビを組んで開発した作品。2016年3月にPC版が発売されたが、もうひとつの対応プラットフォームとしてあげられていたPS Vita版がついにリリースされることになる。

本作の舞台となるのは、主に豪華客船だ。この豪華客船は逃げ場がなく、謎に包まれている。豪華客船の旅に出発した主人公(プレイヤー)。華やかな雰囲気に包まれ、楽しい船旅になると思われていたが、船内で殺害事件が発生。その犯人は、不死身の殺戮者「シザーウォーカー」であるという。逃げ場の少ない客船にて、シザーウォーカーから逃れ、隠れながら豪華客船に起きた殺人事件に真実に迫っていく。

ゲームは、通常探索モードと逃走モードが切り替わりながら進行していく。通常探索モードでは、シザーウォーカーの出現に警戒しつつ、客船の中の事件や人物を捜査し、謎を解いていく。そしてシザーウォーカーが現れると、逃走モードに移行。シザーウォーカーを撃退できるポイントや、隠れられるポイントを探して逃げるのだ。逃走モードでは、振り向くことでプレイヤーの後ろを追ってくるシザーウォーカーとの距離を測ることができる。走りすぎると、キャラクターが息切れして思うように動かなくなってしまうので、注意が必要だ。

『NightCry』は、PC向けに発売され、河野一二三氏が描く陰鬱な物語性が一定の評価を得たものの、ポイント・アンド・クリックを念頭とした操作面における最適化不足やバグなどゲームプレイの快適さなどで評価を落とし、Steamレビューステータスは「賛否両論」となっている。一方、PS Vita版リリースにおいて操作性に大きく手が入れられており、タッチにかわり3Dスティックによる移動が可能に。L・Rボタンを押していけば、移り変わるようにオブジェクト選択できるといったオプションもあり。メニュー画面はタッチ、ゲームプレイはスティック操作という形になる。携帯機に移植する上では、グラフィック水準はPC版より引き下げられ、ローディング時間は長くなっているものの、操作性とバグという2点の課題に取り組んだ。

誰を助け、何を優先するのか。プレイヤーの選択によって引き起こされる数々のマルチエンディングや、バイオレンス・ゴアな物語はホラーゲーマーによってリーチするものがあるだろう。問題作『NightCry』の、長きに渡り開発されてきたPS Vita版が2019年1月にようやく発売されることになる。