『Skyrim』にオンラインマルチプレイを導入する非公式Mod「Skyrim Together」ベータテストが近日実施へ

d開発チームThe Together Teamは1月11日、『The Elder Scrolls V: Skyrim』でのオンラインマルチプレイを実現する非公式Mod「Skyrim Together」のクローズドベータテストを近日中に実施すると発表した。

Mod開発チームThe Together Teamは1月11日、『The Elder Scrolls V: Skyrim』でのオンラインマルチプレイを実現する非公式Mod「Skyrim Together」のクローズドベータテストを近日中に実施すると発表した。ソフトウェアエンジニアらによる同チームは、このMod制作に数年がかりで取り組んできたという。

*開発者による最新ゲームプレイ配信映像。別の大型Mod「Beyond Skyrim: Bruma」との併用が可能。

もともとシングルプレイのRPGである『Skyrim』にマルチプレイを導入する「Skyrim Together」の開発にあたっては多くの難題があったという。たとえば、あるプレイヤーがインタラクトしたオブジェクトや、クエストの進行状況などは、ほかのプレイヤーと同期を取らなければならない。あるいは、プレイヤーが死んだ際には通常であればいくつかの要素がリセットされプレイし直すことになるが、これも進行中のマルチプレイでは都合が悪い。そこでこのModでは、体力がゼロになるとしばらく出血状態で動けなくなり、その後復帰するようにして対処しているという。

そのほか、マッチングやフレンドの招待などにも独自のシステムを用意する必要があった。というのも、Skyrim Togetherを開発する中ではBethesda Softworksからコンタクトがあり、開発することは構わないがSteamを通じて配信することは認めないととされたためだ。そうしたマルチプレイシステムにSteam APIを利用できなくなったため、開発元The Together TeamはPatreonにて独自サーバーや開発費などの費用として、ファンから寄付を募る運びとなった。

「Skyrim Together」のクローズドベータテストは、Patreonでの出資者向けとなっており、ダウンロードサイズはおよそ200MB程度とのこと。サーバーはEU圏内に複数設置しており、安定性やプレイヤー数をモニターしながら、遠方のプレイヤーにも対応すべく別の地域にもサーバーを追加していく。なお、このModの対応人数は技術的には無制限だが、ゲームプレイとして協力プレイを前提にしているため、あまり大規模にするつもりはないようだ。当面は8人に制限し、将来的には増やしていく可能性があるとしている。また、共有コンテナやアイテムドロップ、勢力や懸賞金、オブジェクトの同期といった要素については、まだバグが残っているためベータテストでは無効にするとのことだ。

クローズドベータテストの配信開始日や実施期間はまだ確定していないものの、期間としては短いものになる予定で、終了から1〜2週間後には誰もが無料で参加できるオープンベータテストについて案内することになるだろうとしている。参加するにはもちろん『Skyrim』を保有している必要があるが、オリジナル版でも「Special Edition」でもどちらでも参加可能だ(保有DLCの違いによって見えないコンテンツが出る可能性あり)。興味のある方は続報に注目しておこう。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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