Netflixドラマ版「ウィッチャー」配信開始後、ゲーム版『ウィッチャー』シリーズのプレイヤー数が大きく増加

Netflixオリジナルドラマ版「ウィッチャー」配信開始後、ゲーム版『ウィッチャー』シリーズのプレイヤー数が大きく増加。とくにSteam版『ウィッチャー3』は、DLC配信開始時以来の数字を残している。

Netflixオリジナルドラマ「ウィッチャー」のシーズン1が12月20日に配信開始された。シーズン1では小説版「The Witcher」シリーズ、特に短編集「The Last Wish」をベースにした物語が描かれ、ゲラルトだけでなく、イェネファーとシリの視点からそれぞれのオリジンストーリーが展開。3人の運命が交差していく。あくまでも小説版を題材としたドラマではあるが、配信開始以降はゲーム版『ウィッチャー』シリーズ作品のプレイヤー数が軒並み増加している(PlayTracker調べ)。

Steam版『ウィッチャー3 ワイルドハント』の同時接続プレイヤー数(CCU)は、20日以降増加傾向にあり、SteamCharts調べでは、12月23日に最大4万8000人を記録(1か月前のピークは2万1000人)。12月20日という配信日は、Steamを含む各種ゲーム販売プラットフォームのウィンターセール開始時期とも重なるため、ドラマの公開だけが要因というわけではないだろう。とはいえ、4万8000人という数字は同作の拡張パック第2弾「血塗られた美酒」発売時期の2016年5月~6月以来のものであり、セール事情を加味してもなお大幅な増加となっている。

『ウィッチャー3』ほどではないものの、シリーズ1~2作目のSteam版プレイヤー数も増加傾向にある。1作目『The Witcher: Enhanced Edition』のCCUは、『ウィッチャー3』発売時期の2015年5~6月以来となる5000人超え。『The Witcher 2: Assassins of Kings Enhanced Edition』も伸びているが、1作目ほどではない。ドラマ公開およびセール開始のタイミングで、1作目から着手し始めているため、2作目の数字は控えめとなっているのかもしれない。

なおSteamウィンターセール期間中、『ウィッチャー3』のゲームオブザイヤーエディションは70%オフの1980円。『The Witcher: Enhanced Edition Director’s Cut』は85%オフの149円、『The Witcher 2: Assassins of Kings Enhanced Edition』は85%オフの302円で販売されている。またGOG.comでは、『ウィッチャー』シリーズ開発元CD PROJEKT REDの全作品がセットになった「Ultimate RED Collection」が97.77ドルで販売中だ(『Cyberpunk 2077』事前購入含む)。

『The Witcher: Enhanced Edition Director’s Cut』

超人的な力を秘めたウィッチャーのゲラルトが陰謀と策略の渦に巻き込まれていく、Netflixオリジナルドラマ版「ウィッチャー」。怪物退治はもちろんのこと、ベッドシーンや入浴シーンもあり。ゲラルトを演じる俳優Henry Cavill(ヘンリー・カヴィル)の熱演ぶりが光る。そんなゲラルトの旅のお供にもなる、吟遊詩人ジャスキエル(ゲーム/小説におけるダンディリオン)のキャッチーな歌もファン必聴だろう。

なおヘンリー・カヴィルはゲーマーであり、『ウィッチャー3』は2周半プレイ済み。ゲラルトを演じるにあたり小説版も全て読了しているとのこと(GQ)。またNMEのインタビュー(下動画)にて「PlayStationかXboxか」と問われた際には、「PC」と即答。父親の影響で小さいころからPCゲームに親しんできたという。まだPCを自作したことはないものの、自作する時間と勇気ができた際に挑戦してみたいと語っている。

Netflixオリジナルドラマ「ウィッチャー」シーズン1は全8話で配信中。すでにシーズン2の製作も決定している。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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