台湾のインディースタジオDigital Crafterは12月19日、動物対戦格闘ゲーム『Fight of Animals』をSteamにて発売した。価格は620円で、12月26日までは10パーセントオフの558円で購入可能。ゲーム内は日本語表示に対応している。
『Fight of Animals』は、動物のキャラクターを使って闘う対戦格闘ゲームだ。現時点ではパワーフック犬・筋肉狐・二足歩行猫・カラスリラ・マジシャンリス・マッスルベルーガの6体が使用可能。いずれもネット上で話題になった画像から発想してデザインされており、たとえばパワーフック犬は「右フック犬」、筋肉狐は「マッスルギツネ」と呼ばれている動物の画像が元になっている(上のトレイラーのコメント欄でも、開発元がネタ元を画像付きで説明している)。
これらのキャラクターは、もちろんそれぞれ特徴が異なる。たとえばパワーフック犬はパンチのみ、筋肉狐は腕組みしたままキックのみで闘う。また、マジシャンリスは波動拳のような飛び道具を持ち、カラスリラもバナナやウンチを投げつけたり。二足歩行猫は、手をペロペロと舐め、その際に攻撃を受けると自動で反撃する特殊な技を持っている。リーチやファイトスタイルがかなり異なるため、それぞれ試しながら好みのキャラクターを見つけると良いだろう。
本作には複雑なコマンド技は存在せず、4ボタンと方向キーの入力ひとつで技を出し分ける形。ボタンには弱攻撃・強攻撃・スキル・スーパースキル/バーストが割り当てられている。スキルボタンでは大振りだが強力な攻撃を繰り出し、方向キーと組み合わせることで技が変化。ボタンだけを押した場合の技は中段攻撃で、しゃがみガードでは防御できない。なお強攻撃も、たとえば下入力しながらボタンを押すと相手を浮かせる技が出る。対空にも利用できそうだ。
相手に攻撃をヒットさせるとゲージが溜まっていき、満タンになると超必殺技とも言えるスーパースキルを発動可能だ。こちらは方向キーの入力に関わらずキャラ固有の技が出る。また、攻撃を受けている際に入力すると代わりにバーストが発動し、相手を吹き飛ばすことができる。相手のコンボを中断させたい時などに有用だろう。
本作はシンプルなボタン操作のみでプレイできる分、いかにコンボを繋げていくかが上達へのカギとなる。基本的には弱攻撃から強攻撃、スキルへと技が繋がるが、ボタン操作のみでは繋がる技は限られている。そこで活用したいのがダッシュ(ステップ)だ。相手への攻撃がヒットした際にダッシュすると硬直がキャンセルされる仕様となっており、通常は繋がらない技をコンボに組み込める可能性が広がる。
また、本作にはアシストモードも搭載。弱攻撃・強攻撃ボタンを連打するだけで自動的にコンボが繋がるモードである。スキル・スーパースキルボタンは通常のスタンダードモードと同じく個別に利用できるが、ゲージが溜まっていれば強攻撃ボタンの連打でスーパースキルまでコンボが繋がる。自分で技を出し分けたい人はスタンダードモードを、気軽に楽しみたい方はアシストモードを利用すると良い。
ゲームモードは、アーケードモードとオフライン・オンライン対戦モード、トレーニングモードが用意されている。オフライン対戦モードでは、CPU同士の対戦を観戦することもできる。オンライン対戦モードではサーバーを選択し、クイック対戦するかオンラインロビーに入る形。日本サーバーも用意されている。そしてトレーニングモードでは、データ表示や対戦相手の状態などを細かく設定して練習可能だ。
本作には、現時点では6体のキャラクターが用意されているが、開発元Digital Crafterは、さらなる動物を参戦させる計画があるとしている。すなわち、ネットで何かしら話題になった画像の動物が、そのネタの特徴を受け継ぎながら登場することになるのだろう。同スタジオの前作である、神々が闘う対戦格闘ゲーム『Fight of Gods』でも、発売後の無料アップデートにて多くのキャラクターが追加された。今後どのような動物が『Fight of Animals』に参戦するのか注目である。また、現時点では3種類しかないステージの追加にも期待したい。