『レインボーシックス シージ』開発体制の変更を発表。主要メンバーが抜け、新たなコアチームにバトンタッチ


Ubisoftは12月18日、『レインボーシックス シージ』の開発体制を変更すると発表した。これまでクリエイティブ・ディレクターとしてチームを牽引してきたXavier Marquis氏、同職のRomain Rimokh氏、ブランド&eスポーツ・ディレクターのAlexandre Remy氏、そしてコアメンバー数人がチームから離脱。今後はUbisoftの他プロジェクトに活躍の場を移す。

Marquis氏は2013年から同作のクリエイティブ・ディレクターを務めてきた中核人物。Remy氏は、eスポーツ大会時のインタビューなどメディア露出が多く、ファンにはよく知られている存在だ。そうした主要人物が抜ける形となる。なお今回の体制変更は計画的なものであり、新たなリーダー職およびコアメンバーの育成に時間を費やしてきたという。2015年のローンチからゲームは変容し続け、今では長期運営タイトルとして安定しつつある。バトンタッチするのに適した時期ではあるのだろう。

Marquis氏は上の映像にて、以下のように語っている:

[perfectpullquote align=”full” bordertop=”false” cite=”” link=”” color=”” class=”” size=””]「『レインボーシックス シージ』は、より大きく、より優れたゲームへと成長を遂げ、私たちのビジョンだけでは収まらないほどのものになりました。ゲームの創成期、初期のころには私たちが牽引する必要がありましたが、今ではコミュニティという、もうひとつのピースが加わっています。ゲームとコミュニティから成り立つ本作では、開発者が作り出した内容を超えて、作品が発展していくようになっています。そして、そうした状況に対処できるよう、新しいスタッフ、新しい人員、新しいチームを準備する必要があります。それはゲームの存続に関わる重要なことなのです。」[/perfectpullquote]

今後は、2017年7月より『レインボーシックス シージ』のゲームディレクターを担当してきたLeroy Athanassoff氏が、ベテラン勢が揃うコアチームを指揮することになる(過去には『フォーオナー』のリード・ゲームデザイナーを担当している)。Athanassoff氏は『レインボーシックス シージ』ユニバースの拡張を目指しており、プレイヤー体験に関していえば、一部のプレイヤーだけを対象とした機能ではなく、インクルーシブな機能、全てのプレイヤーに影響がおよぶコンテンツを届けていかねばならないと語っている。同作の今後に関する詳細は、来年2月に予定されているSix Invitational 2020にて発表されるとのことだ。

『レインボーシックス シージ』開発陣はかねてより同作の長期運営を視野に入れており、先述したRemy氏は過去に「オペレーター100人」を目指していると語っていた(PCGamer)。Remy氏は今年に入ってからも続編の開発を否定している(GameSpot)。今後も新たな開発体制のもと、新作ではなく、『レインボーシックス シージ』として引き続き進化を遂げていくのだろう。