『マインクラフト』内にサイバーパンクシティを作るModが美しい。今月25日配信へ
『マインクラフト』にて、サイバーパンクな街を実現するMod「Cyberpunk Project」が開発中だ。チームで制作が進められており、クリスマスプレゼントとして現地時間12月25日の配信を予定しているという。
この街については、設定が用意されているようだ。西暦2077年、人類は未曾有の汚染被害による危機に瀕し、飽くなき過剰消費欲求のままに破壊した環境に向き合うことを余儀なくされていた。かつて予見することすらできなかった過酷な現実が輪郭を持ち始めたことにより、生存の為、人類は環境保全に関する重大な選択を求められている。忘れ去られた20世紀の名残の地に建てられ、空高くそびえ立つ摩天楼が乱立する都市。そうしたあらすじがあるのだとか。技術発展と浪費。光と影を映し出す街をさすらうのだろう。
Timelapse形式で描かれるトレイラーは壮観。月明かりに照らされた無機質なブロックが照らされ、ライトは海面に映し出されており、サイバーパンクの街としては不可欠な、暗さと美しさをもたらしている。光源処理が、町並みを華麗に描き出しているだろう。建物デザインもひとつひとつ異なるが、一定の統一感がだされており、雑然としないように配慮されている印象だ。建物自体の構造もかなり複雑に作られているようだ。白鳥の白灯のシンボルなども作成され、ポイントポイントでのアレンジも光る。
前出の描写やビジュアルを読んでピンとくる方もいるだろう。同Modは、CD PROJEKT REDが現在開発中の『サイバーパンク2077』から強く影響を受けていることを公言している。ただし、制作においてはあくまでインスピレーションを受けているのみ。複製や模造をしたものではないと明言している。確かに映像を見る限りでは、サイバーパンクというテーマこそ同じであるが、『サイバーパンク2077』とはまた異なるテイストでデザインされている印象だ。
『マインクラフト』Java versions 1.12 / 1.14およびBedrock Edition向けにリリース予定の「Cyberpunk Project」。映像の演出および街作成に導入されているModとしては、撮影に関するもの以外ではBSL SHADERSのみ。比較的に導入しやすい作品になっているのではないだろうか。
New render of Cyberpunk Project from an anonymous artist !
We're finalizing the map for download, we'll announce the date very soon😉 Stay tuned !https://t.co/yXemtQVB3C pic.twitter.com/sIjQtTiiWB
— Elysium Fire (@ElysiumFire) December 14, 2019
同Modを手がける制作チームElysium Fireは、圧倒的な世界観のModを作り続けてきた職人集団。中世的な雰囲気を演出するNovigradや寂れた美しい古城を描くDark Factory。古きロンドンを再現するThe Old Londonなど、完成度の高い作品をいくつも世に送り出してきた。今回のModもチーム以外の多くの協力者のもと作られているようで、並々ならぬ意気込みが感じられる。公開映像も100万回再生を突破しており、ユーザーからの期待も非常に高い。配信ページを見ながら、12月25日の公開を楽しみにしておこう。