『GTA V』ロサンゼルスをモチーフにしたマップ内には、CD PROJEKT REDのオフィスがひっそりと再現されていた

『Grand Theft Auto V』の舞台となるロスサントスは、ロサンゼルスをモチーフにしており、数多くのランドマークがアレンジを加えながら再現されている。CDPRのリードPRマネジャーのRadek Adam Grabowski氏は12月16日、同社のオフィスもゲーム内に存在すると報告している。

Rockstar Gamesのオープンワールド・アクションゲーム『Grand Theft Auto V』(以下、GTA V)の舞台となる架空の街ロスサントスは、アメリカ・ロサンゼルスをモチーフにしていることでよく知られ、ハリウッドサインやビックスビー・クリーク・ブリッジ、チャイニーズ・シアター、ハリウッド・ボウルなど数多くのランドマークが、アレンジを加えながら再現されている。そんな本作について、CD PROJEKT REDのリードPRマネジャーのRadek Adam Grabowski氏は12月16日、同社のオフィスもゲーム内に存在すると報告している。

Image Credit: CD PROJEKT RED
ここからビーチに出た所にはピザ屋があるが、実際のその場所にもピザ屋が存在する。

ポーランドに拠点を置くCD PROJEKT REDだが、ロサンゼルス西部のベニスにもオフィスを構えており、画像上の黄色い建物がそのオフィスだ。奥に見えるピンク色の建物の向こうには、観光地としても有名なベニスビーチが広がっている。場所としては、マッスルビーチから海岸沿いにやや北に向かった辺り。具体的にはGoogleストリートビューを確認すると良いだろう。以前は白色をベースにさまざまなゲームをイメージしたデザインを施していたが、E3 2019を前に『サイバーパンク 2077』仕様に塗り替えている。

そして画像下が『GTA V』のスクリーンショットである。本作には、ベニスビーチをモチーフにしたベスプッチビーチがあり、この場所はサンタモニカ・ピアを模したデル・ペロ・ピアと、ビーチ南端とのちょうど中間辺り。CD PROJEKT REDのオフィスと同じく、ビーチから路地を入ってすぐの場所だ。オフィスがド派手なため分かりにくいかもしれないが、両者の建物を比較すると、一段奥まった壁に鉄格子のついた小窓がふたつ並んでいたり、その横の扉もふたつ並んでいたりと多くの特徴が一致する。細かい違いも確認できるが、同社オフィスの建物がモチーフになったと見て間違いなさそうだ。

なお、このスクリーンショットはXbox One版で筆者が撮影したもの。Grabowski氏はPS4版のスクリーンショットをもって報告しており、PC版へのModによってオフィスを再現している訳ではない。

『GTA V』では、有名なランドマークだけでなく、ちょっとした建物なども多数再現されており、ロサンゼルスらしい雰囲気を各地域に表現している。この建物の周囲にも似た建物を複数見ることができ、おそらく現地を取材して再現していったのだろう。ちなみに、先述した白色ベースのオフィスの外観は『GTA V』の発売後に施したそうだ。Rockstar Gamesは、CD PROJEKT REDのオフィスであると知ってこの建物を登場させたわけではないだろうが、もしいま『GTA V』を制作したならば、(SAMURAIロゴは採用しないにしても)黄色い建物としてゲーム内で見られたかもしれない。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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