アクションRPG『Gothic』のリメイク計画発表。ファンの意見を募るため、プロトタイプ版がSteamにて配信開始

アクションRPG『Gothic』のリメイク計画発表。ファンの意見を募るため、プロトタイプ版が『Gothic Playable Teaser』としてSteamで配信開始。オリジナル版の開発元が出したSteam作品の所有者がアクセスできる。

パブリッシャーのTHQ Nordicは12月14日、『Gothic Playable Teaser』をSteamにてリリースしたと発表した。本作は、ドイツのデベロッパーPiranha Bytesが手がけ2001年に発売されたアクションRPG『Gothic』のリメイク版のプロトタイプだ。『Gothic』シリーズや『Risen』シリーズ、『ELEX』といったPiranha Bytesの開発タイトルを所有しているSteamユーザーのライブラリに自動的に追加されており、無料でプレイ可能。

『Gothic』は、ファンタジー世界を冒険する三人称視点のアクションRPGだ。物語の舞台となるMyrtana王国はオークの大群による侵略を受けており、国王Rhobar 2世は強力な武器を作るために必要な大量の魔法の鉱石を求め、すべての囚人をKhorinis鉱山に送り込む。そして、彼らの逃亡防止のため魔法の障壁を作るよう魔術師に依頼するが、魔法は制御不能となり失敗してしまう。危険な囚人たちに支配された鉱山では派閥間の緊張が高まることとなり、そこに知られざる新たな囚人が訪れることで物語は動き出す。

同作は当時高い評価を獲得しシリーズ化された。THQ Nordicは2017年に『Gothic』シリーズのIPを買収し、開発元Piranha Bytesも2019年に同社の傘下に入っている。今回発表された『Gothic Playable Teaser』は、Unreal Engine 4を用いて『Gothic』をリメイクするプロジェクトにおいて、ファンからフィードバックを得るためにリリースされた。内容としては2時間ほど楽しめるものとなっている。

*オリジナル版『Gothic』との比較映像。

リメイク版の正式タイトルはまだ決まっておらず、ゲーム内容についてもまだ確定しているものはなく、『Gothic Playable Teaser』はあくまでリメイクへのアプローチの可能性のひとつを披露しているに過ぎないとのこと。ただ、グラフィックやサウンド、ゲームシステムなど技術的な部分は現代に合わせて作り直す一方、ストーリーや世界観、音楽などについてはオリジナル版のまま維持する方向性だという。なお、開発は新設されたTHQ Nordic Barcelonaが担当する。オリジナル版を手がけたPiranha Bytesは、2020年に発表予定の新作に携わっているそうだ。

冒頭で述べたように、『Gothic Playable Teaser』をプレイするにはPiranha Bytesの開発タイトルのSteam版を所有している必要がある。新たに購入しても入手可能で、Steamではちょうど全タイトルを対象に67〜75パーセントオフセールを実施中だ(12月17日午前3時まで)。『Gothic』のリメイク版を待っていたという方は、本作をプレイし要望などを送ってみてはいかがだろうか。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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