Xbox Series Xの推定設置面積は、Xbox One Xの約1.8倍、PS4 Proの約1.4倍か。巨大な排気ファンで静音化を試みる


12月13日に開催されたThe Game Awards 2019にて、マイクロソフトは次世代Xboxである「Xbox Series X」の筐体デザインを披露した。無駄を省いたシンプルなルックスで、これまでのどのコンソールとも違う。そして、どっしりと縦置きされた姿が印象的である(関連記事)。

デザインはもちろん大事な要素だが、もし実際に購入するとなると設置場所について考ることになるだろう。そこで気になるのは、Xbox Series X本体の外形寸法だ。公式にはまだ発表されていないが、海外メディアWindows Centralが公式映像から推測している。

Xbox Series Xの本体前面にはUSB Type-A端子が確認でき、これは規格で寸法(幅12.5mm)が決まっているため、この端子を基準に全体の寸法を割り出している。結果は「160x160x310mm(横幅・奥行き・高さ)」だったそうで、数ミリ程度の誤差はあるかもしれないとのこと。最終的な製品ではまた変わる可能性もあるが、現行コンソールを縦置きした場合の外形寸法と並べると以下のようになる。

Xbox Series X:160x160x310mm
Xbox One X:60x240x300mm
Xbox One S:63x230x295mm
PS4 Pro:55x327x295mm
PS4:39x288x265mm

設置面積を、縦置きスタンドを考慮せず単純比較すると、Xbox Series XはXbox One Xの約1.8倍、PS4 Proの約1.4倍になる。ただ、Xbox Series Xは横幅がある分、奥行きはかなり抑えられていると言える。また、特別高さがあるという訳ではないことも分かる。なお、Xbox Series Xは横置きも可能。その場合は横幅はXbox One XやPS4 Proとほぼ同じで、奥行きは同じく大幅に短くなる。一方で、高さはかなり強調される形になりそうだ。

体積で比較した場合は、Xbox Series XはXbox One Xの約1.8倍、PS4 Proの約1.5倍という計算になる。Xbox Series Xは、Xbox One Xの4倍のプロセッシングパワーを持ちながらも、動作音はより静かだという。Xbox事業責任者Phil Spencer氏は海外メディアGameSpotに対し、Xbox Series Xは家庭の娯楽の場の中に紛れるよう可能な限り静音性を高めるため、冷却や音響効果、そしてコンソールの機能を考慮しながらデザインしたと述べる。その結果、テレビからソファーまでの一般的な距離では、動作音を明確に聞き取れないほど静音だという。

そうした方針から生まれたデザインのひとつとして、(縦置きした際の)天面に搭載する1基の巨大な排気ファンの存在が挙げられた。静音性と風量を両立させるため大型ファンを低速で回し、昇ってきた熱を排出する形だと思われる。似た構造は、前世代のMac ProやCorsairのCORSAIR ONEなどのPCでも採用されている。従来よりも2倍近い体積のXbox Series X本体の中には、ほかにも冷却設計に関わる構造が隠されていることが想像されるが、それ以外の要素も含めどういった構成になっているのか興味深い。