『The Outer Worlds』物語を拡張するDLCが2020年に配信決定。開発者を悩ませた「NPCが延々とはしごを登り続ける」バグも修正


デベロッパーのObsidian Entertainmentは12月14日、現在販売中のRPG『The Outer Worlds(アウター・ワールド)』について公式フォーラムにメッセージを投稿。この中で、DLCを2020年内に配信する計画があることを明らかにした。

Obsidianはまず、この数年間のファンからのサポートに感謝の言葉を述べている。そして、公式フォーラムではゲームディレクターのLeonard Boyarsky氏と、ソーシャルメディアマネジャーのShyla氏が、本作の開発チームに対して賛辞を送った。『The Outer Worlds』は、12月13日に開催されたThe Game Awards 2019にて、Game of the YearのほかベストRPG・ベストナラティブ・ベストパフォーマンス(Ashly Burch氏)にノミネート。残念ながらいずれも受賞はならなかったが、多くの面において今年を代表する作品のひとつに選出されたわけだ。

Shyla氏は、ノミネートされただけでも大きな意味があるとし、開発チームのハードワークと献身の結果であるとコメント。また、The Game Awardsにて『The Outer Worlds』に投票してくれたファンに対しても感謝を述べている。なお、本作はThe Game Awards以外のアワードでも多くノミネートされることとなり、Game Critics Awardsではベストオリジナルゲームを受賞した。

そして、まだ旅は終わっていないとし、2020年にはDLCを配信して本作のストーリーを拡張させると発表した。どのような内容になるのかは一切不明だが、詳細は後日発表するとのことだ。

なお、『The Outer Worlds』においては最新パッチが12月13日に配信されている(Reddit)。コントローラーのエイム感度設定の追加や、PS4/Xbox One版へのFoV設定の追加など、コミュニティから要望の多かった要素の追加や修正のほか、クエストやUIなどについて多数の調整・バグ修正が実施された。

またQAリードを務めるTaylor Swope氏は、自身のキャリアにおいて調査にもっとも時間がかかったバグとして、「NPCがはしごを登っている際にプレイヤーが会話を始めると、NPCが延々と登っていってしまう」問題を修正した点について説明している。これはもともと、(一部の難易度を除き)死なないはずのコンパニオンキャラクターが死んだと判定され、コンパニオンクエストが失敗したという報告から発覚したという。

Swope氏は調査の結果、コンパニオンは非常に高い場所から落下すると死んでしまうことを発見。しかしパーティ内のコンパニオンは死んでも生き返るため、パーティ外のコンパニオンが問題の原因とみられる。それが同じ空間にいる場所は宇宙船アンリライアブルとなるが、ここにはそんな高い場所は存在しない。そして困惑しながらさらに調査を進めたところ、問題のバグに辿り着いたという。同氏が公開した映像には、コンパニオンが船外の宇宙空間にまではしごを登り続けており、プレイヤーがダイアログを選択すると落下し死亡している。このエピソードは、バグの見た目の滑稽さと共にQAの仕事の大変さを表しており、多くのファンの注目を集めることとなった。