お隣の家に忍び込むステルスホラー前日譚『Hello Neighbor: Hide and Seek』Steam版発売。かくれんぼをして、怪しいおじさんの過去に触れる

 

パブリッシャーのtinyBuildは12月11日、『Hello Neighbor: Hide and Seek』をSteamにて発売した。価格は3090円で、12月18日までは20パーセントオフの2472円。また、関連作である『Hello Neighbor』もしくは『Secret Neighbor』を所有していると40パーセントオフとなる。本作は、ロシアのインディースタジオDynamic Pixelsが手がけたステルスホラーゲーム『Hello Neighbor』の前日譚を描く作品だ。

『Hello Neighbor』では、とある町に引っ越してきた主人公が、ご近所の怪しいおじさんの家に忍び込むという内容だった。同作では、おじさんは独り暮らしをしているようだったが、『Hello Neighbor: Hide and Seek』では、同じ家にて妻と息子、娘と一緒に仲睦まじく生活している、ごく一般的な平和な家庭の様子からゲームは始まる。主人公はおじさんの娘。きょうだいと一緒に家の中でかくれんぼをして遊んでいる中で、部屋の扉を開けた先に広がる別世界がゲームの舞台となる。

扉を開けた先は巨大な部屋で、草木や池、岩山といった自然環境と共に、巨大化した家具などが無造作に置かれた不思議な空間となっている。部屋の奥には巨大なカートが置かれており、その横にはさまざまな動物の絵が描かれた看板が設置。この部屋の中には動物のおもちゃがあちこちに隠されており、それらをすべて拾ってきてこのカートに入れることを目指すのだ。ただし、おもちゃはかなりトリッキーな場所に隠されていたり、道具を使ったり、パズル要素を解かないと入手できないものも存在する。

さらに、きょうだいの男の子が部屋の中を徘徊しており、捕まるとスタート位置まで戻され、カートの中のおもちゃもひとつ戻されてしまう。男の子が近くにいると音楽が流れるため、うまくやり過ごしたり、追跡を振り切るのだ。そして、すべてのおもちゃをカートに集めるとご飯の時間。現実の世界に戻ったきょうだいは、両親と一緒にテーブルを囲む。

ステージである奇妙な部屋はこのほかにも、大都市や火災の広がる街、あるいは雪の降り積もる墓場などが登場。基本的に、カートにアイテムを集めるというルールは変わらないものの、たとえば大都市であれば女の子は泥棒という設定でお金の入った袋を探し、一方の男の子は警官役として追跡してくる。ふたりは特定のテーマを設けてかくれんぼをして遊んでおり、それを表現した世界がステージになっているというわけだ。

そして、ステージをクリアするたびに食事の時間となり、家族との様子を描くカットシーンが流れる。その雰囲気は次第に暗いものとなっていき、本作の後の物語を描いた『Hello Neighbor』では、なぜおじさんは独りきりであの家で暮らし、なにやら怪しい行動をしていたのかが浮き彫りになっていく。

『Hello Neighbor: Hide and Seek』は、Epic Gamesストア向けのPC版とXbox One版、海外PS4版が昨年12月に発売されていたが、今回Steamでもリリースとなった。メニュー画面などは日本語に対応している。