『Dead Cells』初の有料DLC「The Bad Seed」発表、新ステージやボスなどを追加へ。開発元は新たな作品にも着手

『Dead Cells』初の有料DLC「The Bad Seed」発表、新ステージやボスなどを追加へ。配信時期は2020年第1四半期予定。また『Dead Cells』開発元は新たな作品にも着手しているという。

フランスのインディースタジオMotion Twinは12月4日、現在販売中のローグヴァニア・アクションゲーム『Dead Cells』向けのDLC第2弾「The Bad Seed」を発表した。2020年第1四半期に配信予定で、価格は4.99ドル(約500円)。

本作は、これまで大規模・小規模なアップデートに加え、DLCにてコンテンツを拡張してきた。前回のDLC第1弾「Rise of the Giant」は無料配信されたが、「The Bad Seed」は本作として初めての有料DLCとなる。今後も無料コンテンツの配信を計画しているが、そうした開発をサポートしてもらうため、今回は有料にしたとのこと。

DLC「The Bad Seed」では、2種類の新規ステージと、1体のボスが主な追加要素となる。ステージには「Arboretum」と「Swamp」を追加。Arboretum(樹木園)は、平和で落ち着いた雰囲気の温室をテーマにしたステージで、温和なマッシュルーム一族が暮らしているという。温和とはいえ、彼らもプレイヤーを襲う敵であることには変わりはない。

一方のSwamp(沼地)は汚染された環境のステージ。樹上に暮らし鋭い枝を武器にするミュータントの一群や、水中から不意を突いて攻撃してくるモンスター、あるいは数多くの吸血ヒルが敵として存在するとのこと。そしてステージの中枢部には、ダニをモチーフにしたボスが待っている。開発元Motion Twinは、映画「スターシップ・トゥルーパーズ」を観たことがあるなら、どのようなモンスターか想像できるだろうとコメントしている。

なお、Arboretumは「罪人の道」や「牢獄の深部」に、Swampは「塁壁」や「古い下水道」「納骨堂」に並ぶ形で、それぞれ新たなルートとして組み込まれる。つまり、いずれもゲームの序盤に登場するステージとなる。また上述のボスも、序盤の「黒の橋」で出会うボス「コンシェルジュ」に相当する位置付けにあるという。

このDLC「The Bad Seed」では、これらの追加ステージやモンスター、ボスのほかに、本作として初となる両手持ちの武器がひとつ入手できる。両手持ちとは即ち、ふたつの武器スロットを占有する装備ということ。SteamのストアページではGifアニメにてその武器のアクションが披露されており、巨大な鎌を振り回す武器になるようだ。具体的な性能は不明だが、強力な武器であることが予想される。またこの武器は、本作に今後導入するコンテンツの予告的な意味もあるという。

開発元Motion Twinは、今後の計画についても説明している。まず『Dead Cells』においては、少なくとも今後2年間はサポートを続け、コンテンツの追加やゲームシステムの調整などをおこなっていくという。その中では、隠し部屋や物語要素の追加もおこない、探索に新鮮さを加えていく。また、難易度ハード(ボス・ステムセル1)以上でプレイする際には、現状同じモンスターが繰り返し登場する傾向にあり退屈なため、新たなモンスターを追加していくそうだ。これは、新たな武器などの設計図を入手できることも意味する。

なお、Motion Twinは今年1月、同じオフィス内に新スタジオEvil Empireを設立。『Dead Cells』の実質的な開発作業を託しており、上述の今後のサポートも同スタジオがおこなうことになる。しかし同時に、『Dead Cells』と同じ世界観を持つスピンオフ作品の制作も模索しているという。そしてMotion Twinはというと、次なる新作のプロトタイプ制作に取り掛かっているとのこと。まだ正式に発表できる段階ではないとしているが、以下のコンセプトアートが披露された。『Dead Cells』は、今年9月時点で売り上げ240万本を突破。大ヒット作を手がけた同スタジオの次なる作品にも期待がかかる。

 

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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