スウェーデンのデベロッパー10 Chambers Collectiveは12月5日、Co-op型ホラーFPS『GTFO』の早期アクセス配信を現地時間12月9日(日本標準時12月10日午前5時)に開始すると発表した。対応プラットフォームはSteam。価格は現時点で未定。本作においてはこれまで2度のアルファテスト、そして1回のベータテストが実施されてきており、この度ついに早期アクセス版として年内にリリースを迎える形となった。
『GTFO』早期アクセスについてのお知らせ
本作は2019年12月9日に早期アクセス開始予定です。#GTFOtheGame
アンバサダーの皆さまに先ほど早期アクセスのリリース日についてメールマガジンを配信いたしました。
今後とも本作をご愛顧いただきますようお願い申し上げます。https://t.co/lrsRuexuCs— GTFO 公式アカウント 【マッチメイキング アルファ版導入】 (@GTFOtheGame_JP) December 4, 2019
『GTFO』は、最大4人協力プレイ対応のホラーFPS。元『PAYDAY』シリーズ制作陣が開発に携わる期待作だ。本作の舞台は、巨大な地下施設「THE COMPLEX」。プレイヤーは限られた資源を管理・活用しつつ、施設の奥に眠る遺物を回収することとなる。探索の途中では不気味なモンスターたちが行く手を阻むだろう。銃やハンマー、ガジェットを装備し、奴らを排除するのだ。
協力プレイを前提とした歯ごたえのあるゲームデザインも本作の特徴のひとつ。操作キャラクターの体力は少なく、回復手段や弾薬の数も限られている。そのうえモンスターは、一度こちらに気付くと集団でプレイヤーに襲い掛かる性質を持つ。となれば、スムーズな探索には仲間との連携が欠かせない。装備を考慮した役割分担、声を用いた情報の共有などを意識しつつ、チームで戦況を切り開いていこう。
ついに配信日が発表された『GTFO』だが、早期アクセスの期間については現時点で明言できないようだ。具体的な期間を設けるのではなく、デザイン面と機能面における目標を達成した際に早期アクセスを脱する予定とのこと。また正式版では、早期アクセス版と比較して高い安定性と充実した機能を提供する計画だという。
本作の公式ホームページでは、アルファテスト時からのロードマップも公開されており、早期アクセス版では新たなステージ「製油所」やショットガン、新ツールとしてセントリーショットガンなどが追加されるようだ。そして、テストの実施中に発生していた各種バグの改善も図られるという。一方で早期アクセス版におけるマッチメイキングは、フレンドのみに限られるとのこと。また、ボイスチャット機能も早期アクセス時点では未搭載のようだ。ただし、正式版リリースまでにすべての主要な機能を開発するとも記載されており、前述した要素には早期アクセス配信後も何らかの形で手が加えられる可能性が高いだろう。
『GTFO』においては「The Rundown」と呼ばれる独自要素を導入することも明かされている。このシステムは、プレイヤーが挑戦する各ステージの目標が一定時間ごとに更新されるというもの。地下施設の選択画面にはタイマーが表示されており、常にカウントダウンが行われている。残り時間がゼロになるとそれまでのステージ目標が削除され、新たな目標が設定されるという仕組みだ。開発元はこのシステムを活用し、コミュニティのフィードバックを取り入れた新鮮なゲーム体験の提供を図るとのこと。またプレイヤーにとっては、毎回異なる探索を楽しめる要素となるようだ。
難易度、世界観ともにハードな『GTFO』。前述した要素のほかにも、『Call of Duty』シリーズや『DOOM』などの脚本に携わるアダム・ガスコイン氏を起用したシナリオ、『PAYDAY』シリーズの作曲などで知られるサイモン・ビクランド氏が手がける音楽にも注目だ。年の瀬にフレンドと広大な施設を探検してみてはいかがだろうか。