Codemastersから発売されたラリーゲーム『DiRT Showdown』。車同士の衝突や破壊要素のある『DiRT』シリーズのスピンオフ作品だ。好評を博したものの、同作は2017年2月にSteamストアから姿を消してしまった。おそらくライセンスの問題であると見られている。しかしなぜか今になり、『DiRT Showdown』のライブラリページに美少女が出現していたとして、TwitterやRedditで注目を集めているようだ。その詳細をPCgamesNが報じている。
ことの発端は、Redditユーザーの報告。『DiRT Showdown』は、Steamストアから削除され、購入こそできなくなってしまったものの、ゲームを所持しているユーザーならば、インストールすることでゲームをプレイ可能。Humble Storeにて無料配布されていたので、所持している方も多いのではないだろうか。Redditユーザーの友人は、再インストールしゲームを遊ぼうとしていたが、突如として同作のライブラリの背景に美少女が現れたようで、その画像を同ユーザーに送りつけている。
『DiRT Showdown』のライブラリに謎の美少女が出現する。その現象は複数のユーザーによって確認されており、Redditの該当スレッドやTwitterユーザーが、『DiRT Showdown』にまつわる奇妙な絵面を共有している。では一体この美少女たちは何者なのか。それはNEKO WORKsによる人気ビジュアルノベル「ネコぱら」シリーズの前日譚『NEKOPARA Vol. 0』のキャラクター達であるようだ。背景に映るのは、Steamストアのアセットでも確認できる、ショコラと時雨とバニラが並ぶカットである。
This isn't DiRT Showdown pic.twitter.com/efLt7EgkaX
— softwaregore (@softwaregorebot) December 2, 2019
Que clase de dirt Showdown me regalaron? :v pic.twitter.com/6lcZxcjSyp
— Mcder3 (@mcder3) December 2, 2019
2015年に発売された、「ラ・ソレイユ」開店前の物語を描くビジュアルノベルのアセットが、なぜSteamで消えたハードコアなラリーゲームの背景に現れたのか。発売年もジャンルも異なる。その理由は不明であるが、他タイトルでも同様の現象が確認されている。たとえば『Metro 2033』のライブラリ背景に『ライフ イズ ストレンジ』(具体的にはエピソード5)のアセットが表示されていたり、『PlanetSide 2』のテストサーバーのライブラリに、謎の美少女ゲームのアセットが表示されていたり。
Steamでは今年に入ってライブラリのインターフェースが刷新されており、バックグラウンドイメージなどが“大きく”出るようになったのも今年に入ってから。ライブラリのバックグラウンドはユーザー自身が変更可能であることを留意しなければならないが、同様のケースが数多く確認されていたので、おそらく短期間不具合が生じていたのかもしれない。筆者も12月4日11時30分に『DiRT Showdown』を再インストールしてみたが、ショコラたちの姿を拝むことはできなかった。
となれば、やはり不具合説が濃厚だろう。一時的な現象であったが、結果的には美少女たちの絵柄のかわいさに注目が集まっており、意外な形で『NEKOPARA Vol. 0』とNEKO WORKsは露出の恩恵を受けたといえるかもしれない。『NEKOPARA Vol. 0』は、こちらから購入可能だ。