任天堂がNintendo Switch『リングフィット アドベンチャー』の品薄を謝罪。楽しく身体を引き締められるとのクチコミにより、入手困難状態続く


任天堂は11月29日、Nintendo Switch向け『リングフィット アドベンチャー』について、国内市場全体で品薄状態が続いていることを謝罪する旨の告知をおこなった。文章自体は短いながらも、購入しようとしているユーザーにお詫びをしつつ、年末に向けて出荷数を増やしていくと告知している。

『リングフィット アドベンチャー』は、10月18日に任天堂より発売された「冒険しながら、フィットネス」を謳う体感ゲーム。付属するレッグバンドにJoy-Con(L)を、リングコンにJoy-Con(R)を挿し込みプレイをおこなう。リングコンは電子機器となっており、伸縮するだけでなく、力を感知するセンサーが搭載されている。レッグバンドにて下半身の動きを、リングコンにて上半身の動きを感知する仕組み。このコントローラーを用いて、トレーニングや運動をするわけだ。

ゲームとしては、レール型のステージを進んでいくアドベンチャーモードが用意されている。そのほか筋トレやヨガは単体でもすることができ、多岐にわたるミニゲームも存在。テレビなどを見ながらリングの押し引きを楽しむ「ながらモード」も。とはいえ、メインとなるのはアドベンチャーモード。一応物語が用意されており、ジョギングをしながら仕掛け豊富な道を進み、敵と戦闘していく。

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『リングフィット アドベンチャー』では、「楽しく遊ぶ」と「トレーニングする」の両立が掲げられており、さまざまな運動を用意しながら、ゲームとして落とし込まれている。遊園地のアトラクションを遊んでいる感覚に近い。一方で、求められるトレーニングはなかなか身体に負荷をかけるものが多い。スクワットにはじまり、ニートゥーチェストやプランクなどが存在しており、1日30分遊ぶだけでも、「ゲームとして」という観点で考えれば、かなりしっかりしたトレーニングになる。一方で、運動負荷は自身で調整することができ、自分にあったトレーニング量やトレーニングメニューをアレンジすることができる。どこまで効果があるかは、個人差という点を考えると未知数であるが、プレイしたユーザーは同作を遊んだ後に訪れる妙に充実した疲労感を知っているのではないだろうか。

楽しくフィットネスできる、ゲームとしてもトレーニングとしても練られたゲームデザインが好評を博し、10月終わりから品薄状態に(関連記事)。一部トイザらスやイオンのゲームコーナーなど、メイン客層が子供の小売店では購入しやすいとは報告されているものの、都市圏の大手家電量販店は全滅状態。マイニンテンドーストア公式やAmazon、そのほかネット通販でも入手が非常に困難。こうした人気と、ハードウェアという増産しづらい製品事情が重なり、品薄状態が続いているのだろう。

今回任天堂は、公式に品薄状態であることを認めた形。一方で年末にむけて出荷数を増やすというのは、購入希望のユーザーにとっては朗報になりそうだ。量販店にて入荷される曜日や時間にはパターンがあるとも報告されているので、情報収集をおこなうことも、入手にむけて効果的かもしれない。一足早く発売された任天堂の新たな体感ゲームが、年末市場を盛り上げていきそうだ。