ゲームデベロッパーElastic Gamesは11月26日、『Last Year』のSteam版リリース日を発表。12月10日に配信が開始される(Steamストアページ)。本作は若者5人チームと殺人鬼1体に分かれて戦う、一人称視点の非対称マルチプレイホラーゲーム。2018年12月にDiscord上のPCゲームストアで先行配信されたが、Discordはゲーム販売から撤退する方針ゆえにストアフロントページ自体は削除済み。Steamでの配信が実質的な再ローンチとなる。
学校やモール内に取り残された高校生5人チームは、互いに力をあわせることで殺人鬼が潜むエリアからの脱出を試みることになる。失敗すれば、高校最終学年の彼らにとって、人生最後の1年にもなってしまうかもしれない。殺人鬼から逃れつつ、脱出口を開くためにタスクをこなしていくという基本的な流れは、『Dead by Daylight』『Friday the 13th: The Game』といった他の非対称マルチプレイホラー作品と同系統。だが本作では生存者側である若者たちに豊富な対抗手段が与えられる点で特徴的だ。マップを探索して素材を集めることで武器やツールをクラフト。ショットガンや火炎放射器、モロトフや野球バットで殺人鬼を迎え撃つことができる。
若者側のキャラクターは、勉強はできないがスポーツ万能のイケメン、いじめられっ子のオタク、優等生の金髪ヒロイン、勇敢なリーダータイプといったホラー映画のステレオタイプを反映した6人から選択。さらにアサルトやスカウト、メディックといったクラスをアサインすることができる。各クラスのスペシャルスキルを活かし、チームメイトと協力することで生存確率を高めるのだ。
一方の殺人鬼側は、罠を仕掛けたり、特殊能力を発動したりすることで若者たちを追い詰めていく。若者に倒されてしまっても復活可能。己の巨体を活かして突撃する脱走囚「Giant」。チェインを使って遠くにいる若者を引っ張り、そのまま誘拐する、もしくは背後から絞殺する錯乱したホームレス「Strangler」。斧を構えて襲いかかる学校用務員「Slasher」。殺人鬼によって使用アビリティやプレイスタイルが異なる。
またホラー映画において、登場人物がどこに逃げようと、どこからともなく殺人鬼が現れては追い詰めていく様子を再現するため、「Predator Mode」という仕組みを取り入れている。本作の殺人鬼は一時的にマップから消え、他の場所に高速移動もしくはテレポートしてスポーンし直すことができるのだ。ただし若者の視界に入る場所に出現することはできず、必ず視界外からの接近になるよう工夫しなくてはならない。廊下の角やクローゼットの中からサプライズ登場したり、通気口の中で待ち伏せするのだ。
同作はチャプター形式で追加コンテンツを配信していく予定であり、新チャプターの時期が訪れるごとに、異なるホラージャンルから影響を受けた、新種の殺人鬼やマップが登場する。Steam版のローンチとあわせて、12月10日にはチャプター1「Afterdark」が配信。巨大なクモ型の殺人鬼「The Spider」が追加される。またプレイヤー操作の巨大クモだけでなく、卵から生まれてくるクモの幼虫にも襲われるというPvE要素もミックスされる。