Valveは11月22日、『Half-Life: Alyx』を正式発表した。予告どおりVR専用ゲームとして、2020年3月にリリースされるという。価格は6290円。『Half-Life 1』と『Half-Life 2』の間で起こった物語を描くフルレングスタイトルとなる。ストアページの開設および予約の受付も開始されている。
Valveの新たなVRデバイスValve Indexを2019年内に購入していれば、同作が無料に手に入る。VRタイトルとしては、ValveのIndexのほかにもHTC Vive、Windows Mixed Realityハードウェア、Oculus Rift、そしてOculus Quest with PC and Link Cableに対応する。
『Half-Life: Alyx』の主人公となるのは、『Half-Life 2』のヒロインであるアリックス・バンス。City 17を舞台に、エイリアンのコンバインたちに立ち向かう物語が描かれるという。ブラック・メサの事件以来、コンバインは勢力を強める一方であった。都市に生き残った人々の緊張感は高まっていくばかり。 そんな状況下で、アリックスはレジスタンスの創始者として、科学研究を続けていた。コンバインを研究しながら、銃を手に取り戦うのだ。
開発デザイナーのGreg Coomer氏によると、ボリュームとしては『Half-Life 2』と同程度になるのだとか(PC Gamer)。なおHow Long to Beatでは『Half-Life 2』のクリア時間は12~15時間になるとされている。また物語がかなりしっかりつながっているため、本作をプレイする上では『Half-Life 2: Episode 2』を予習したほうがいいと、リードデザイナーであるDavid Speyrer氏はコメントしている(The Verge)。
ゲームシステムとしては、探索や謎解き、そして戦闘をまじえたFPSになるという。公開されたトレイラーでは、銃撃シーンのほかにも、装置を押したり身をかがめたり、身体や手の動きを絡めたゲームプレイが用意されていることも示唆されている。コントローラーは、フィンガートラッキングとトリガートラッキング共に対応しており、直感的かつ刺激的なプレイが味わえそうだ。ゲームエンジンとしては、おなじみのSource 2 Engineを採用。Modにも対応するといい、ローンチ時にリリースされるSource 2ツールを使えばレベルデザインも可能であるという。システム要件は以下のとおり:
最低:
OS: Windows 10
プロセッサー: Core i5-7500 / Ryzen 5 1600
メモリー: 12 GB RAM
グラフィック: GTX 1060 / RX 580 – 6GB VRAM
なお前出のDavid Speyrer氏は、フランチャイズの今後について問われた際に、『Half-Life: Alyx』への人々の反応次第であるが、シリーズを前進させていきたいと答えている。ナンバリングタイトルではないものの、待望の新作として開発されている『Half-Life: Alyx』。同作が成功すれば、第三作目の実現は夢ではなくなるかもしれない。