ひとりで作られた美麗FPS『Bright Memory』大型アップデートにより日本語対応、今ならワンコイン。石川由依氏らの演技で吹き替え彩る

弊社アクティブゲーミングメディアが運営するパブリッシャーPLAYISMは11月21日、現在Steamにて早期アクセス販売中のSci-FiアクションFPS『Bright Memory』に向けて大型アップデートを実施した。

弊社アクティブゲーミングメディアが運営するパブリッシャーPLAYISMは11月21日、現在Steamにて早期アクセス販売中のSci-FiアクションFPS『Bright Memory』に向けて大型アップデートを実施した。今回のアップデートでは、豪華声優陣による日本語ボイス/字幕の実装をはじめ、視野角の調整機能の追加やライティングの強化などがおこなわれる。価格は720円。なお、大型アップデートを記念して今月27日までは33%オフの482円で購入可能だ。

『Bright Memory』は、今年1月に早期アクセス配信を開始したアクションFPS。中国の個人クリエイターFYQD-Studioがたった1人で開発を手がける作品だ。本作の物語は、超自然科学研究機構(通称:SRO) の研究施設から始まる。太古の宝剣に「九玄の魂」と称される、死んだ生物を蘇らせる物質が含まれていることを発見したSRO。しかし宝剣は、正体不明のテロ組織「SAI」の手に落ちようとしていた。SROに所属する主人公の女性「シア」は、宝剣の奪取を狙うSAIの兵士たちと戦うことに。しかし戦いのさなか、窮地に陥ったシアは誤って転送装置を起動させてしまう。転送により、空中大陸へとワープするシアとSAIの兵士たち。そしてシアは、九玄の魂により蘇った太古の生物や死者がはびこる大陸の謎に立ち向かうことになるのだった。

舞台となる空中大陸では、凶暴な動物や巨大な怪物、そして数多の死者たちとの戦闘が待ち構えていることだろう。そこでプレイヤーは銃や刀、特殊スキルなどを駆使して敵に立ち向かうこととなる。まず銃に関しては、アサルトライフルやハンドガンといったFPS作品においてはお馴染みの武器が用意されている。造形こそ近未来的だが、挙動はFPSの基本に沿っているため、同ジャンルの経験者であれば扱いやすい武器と言えるだろう。

次に刀について。主人公のシアは、光刃と呼ばれる近接武器を常に携えている。光刃は非常に攻撃頻度が素早く、連続で敵を斬り刻むことが可能。また、光刃斬と呼ばれる技を使用することもできる。通常の斬撃から続けて発動することで、より大きなダメージを狙えるのだ。さらに、一定時間のあいだ敵を宙に浮かす地裂斬という技も。空中に浮かんだ敵は、一時的に無防備な状態となる。そして通常の斬撃や、光刃斬と組み合わせることで強力なコンボを生み出すことも可能だ。ただし、刀による攻撃はゲージ制になっており、ゲージがなくなると次の攻撃までクールダウンが必要となる。よって、使いこなすにはゲージの管理も求められるだろう。

最後にスキルについて。プレイヤーは、前述した銃や刀といった物理的な武器による攻撃のほかに、特殊な技を発動することができる。たとえば電磁パルス。シアの手から放たれる電磁波で、敵を空中に浮かすことが可能なスキルだ。地裂斬と同様に一定時間のあいだ、敵の無力化を図ることができるため、戦闘において大いに役立つことだろう。また発動中に銃での射撃や、刀を用いた連撃を交えることで真価を発揮。次々とコンボを繋げて一気に攻撃を畳みかけよう。くわえて本作では、敵を倒すことでスキルポイントを獲得することができる。入手したポイントを消費し、走るスピードを上昇させたり、防御力を上昇させたりと主人公のレベルアップが可能。自身のプレイスタイルにあったスキル選択も戦闘において重要となるだろう。

FPS作品として基本となる銃を用意しつつも、刀や特殊スキルを用いた近接攻撃を採用することにより、非常にハイスピードな戦闘を実現する『Bright Memory』。おおまかな戦闘システムをおさらいしたところで、ここからは大型アップデートの内容に触れていく。まず注目すべきは、豪華声優陣による日本語吹き替えの収録であろう。主人公シアの吹き替えを担当するのは、石川由依氏。「進撃の巨人」のミカサ・アッカーマン役をはじめ、数々の人気作品においてさまざまなキャラクターを演じる、名実ともに高い評価を得る人気声優のひとりだ。超人的な能力を受け持つというシアの軍人としての、そしてひとりの女性としての力強さをも感じさせる吹き替えとなっている。

そして本作の敵組織SAIの設立者カーターを演じるのは、利根健太朗氏。シアをサポートする人物ウェイクを演じるのは田中文哉氏と、こちらも実力派声優2名による日本語吹き替えが当てられている。以上3名の声優による丁寧な吹き替えは、物語への没入感をいっそう高めてくれることだろう。あわせて今回のアップデートでは、日本語字幕も追加。UIからロード画面のTips、ゲーム内で流れるヘッドラインに至るまで完全日本語化された状態でプレイできるように。国内プレイヤーにとって、これまでよりも一段と遊びやすい作品となったと言えるだろう。なお、リリース当初から実装されていた英語字幕に関しては、今回のアップデートにてブラッシュアップが施された。さらに英語ボイスも新規収録され、こちらも実績ある海外声優3名が演技を担当している。

新たな言語のほかに、今回のアップデートではさまざまな新機能が追加。ユーザーからの要望が高かったFOV(視野角)調整機能の実装をはじめ、フレームレートの最適化やウルトラワイドモニターへの対応、ライティングの強化など、より多くのユーザーにとって遊びやすい環境となるよう、QOL面の充実も図られている。

冒頭にも述べた通り『Bright Memory』の開発は、たったひとりの若き中国人クリエイターFYQD-Studioによって手がけられている。FYQD-Studioは、15歳の時からUnreal Engine 4(以下、UE4)を用いたゲーム制作を独学でスタート。学業の合間を縫いつつゲーム制作に励み、学校の卒業時には「WarStrom」というタイトルのFPS作品を完成させる。そして2015年には、自身2作目となる『Bright Memory』のデモ開発に着手。同年にUE4が無料化されたこともあり、現在に至るまで1人で開発を進めてきたという。その後、今年1月にSteamにて、第1章という位置づけで早期アクセス配信を開始。ほどなくしてSteamユーザーから高い評価を得ることとなり、売り上げは2万本を突破(現在は20万本に達している)。リリース当初は2019年内の完成を目指していたが、予想以上の売れ行きを前にFYQD-Studioは、本作を『Bright Memory: Infinite』として再開発する計画を表明していた。

そしてこの度、『Bright Memory』および『Bright Memory: Infinite』の世界に向けた販売を弊社アクティブゲーミングメディアが運営するパブリッシャーPLAYISMを通じて、全面的にサポートする運びとなった。今回の大型アップデートもその一環となる。完成版となる『Bright Memory: Infinite』の現在の開発進捗は20%程度。キャラクターモデルの一部が完成しているという具合だ。今後12か月をかけて残り80%を完成させる予定となっている。また、12月16日には完成版に関する最新情報をお届けする予定だ。

RTXレイトレーシング技術を取り入れた美しいグラフィック表現や謎解きの数々、プレイヤーを飽きさせないリニアなステージ構成、他作品からのオマージュ要素など、『Bright Memory』には沢山の魅力が詰まっている。そして何より、スタイリッシュな戦闘やUI、謎めいた物語やキャラクターモデルなどを含め、あらゆる面において1人で開発したとは思えないクオリティを誇っていると言えるだろう。第1章の段階でFYQD-Studioの並々ならぬ情熱が感じ取れる『Bright Memory』。今後、正式版としてリリースされる日が待ち遠しい。

Nobuya Sato
Nobuya Sato

最近Apexにハマり始めた人。幾度となく倒されながら高ランク帯を目指す。でも疲れる時もあるよね。その時はソロ専用ゲームをちょっとプレイして寝ます。

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