「二ノ国」の新作モバイルMMORPG『二ノ国:CROSS WORLDS』2020年下半期に配信決定。ギルドメンバーと共に国を建設


レベルファイブとネットマーブルは11月14日、新作モバイルMMORPG『二ノ国:CROSS WORLDS』を、2020年下半期に配信すると発表し、ゲームの概要を公開した。本作は、『リネージュ2 レボリューション』の中心開発スタッフがUnreal Engine 4を用いて開発中。同作では、これまでにレベルファイブの『二ノ国』シリーズとのコラボをおこなってきた実績があり、今度は両社がタッグを組み「二ノ国」を舞台にした新作を手がける。

本作では、オリジナルの『二ノ国』シリーズと同じくカートゥーンレンダリングによる美しいグラフィックや、ハイクオリティのカットシーンを採用。また、『二ノ国』シリーズの楽曲も採用し、まるでアニメーションの中を旅しているような臨場感を味わえるという。

『二ノ国:CROSS WORLDS』の主人公は、「一ノ国」の大手企業ミライカンパニーが開発した仮想現実ゲーム「プロジェクトN」に、数百倍の競争率を勝ち抜いてベータテスターとして参加する。プロジェクトNでは「二ノ国」と呼ばれる幻想の世界を体験でき、そこで主人公は「名前のない王国」を襲撃した「レバント」率いるモンスター軍団との戦いを始めることに。

主人公は王国の女王「シア」と共にモンスター軍団と戦うも、レバントの力はとてつもなく強かった。そこでシアは次元の裂け目を開き、主人公と妖精「クウ」を脱出させる。「エスタバニア王国」辺りのどこかに不時着したふたりは、名前のない王国を再建し、シアを探すための冒険に出る。ただ主人公は、そこが二ノ国という世界が実存する、もうひとつの世界だという真実をまだ知らない。

プレイヤーは、複数あるキャラクター(クラス)から選択して二ノ国の世界を冒険する。現時点で5種類のクラスが発表されており、まず「ローグ」は動きの素早い弓使いであり、バフを与えて味方を支援する。巨大なハンマーを扱う「デストロイヤー」は、さまざまな防御スキルを備える。魔法使い「ウィッチ」は、デバフ撃/無敵など多彩なスキルを持つ万能キャラクターだという。ライフルでの遠距離攻撃に長けた「エンジニア」は、味方の回復が可能。そして片手剣の剣士「ソードマン」は、敵にはデバフを与え、味方の被害は減少させるタンカーとサポーターの両面を持つキャラクターだ。

本作の戦闘形式はリアルタイム・ハックアンドスラッシュ。PvPでは先述の王位争奪戦のほか、闘士の戦場、空島の大乱闘、キングダムバトル、キングダム侵攻戦、遺物戦場などのイベントがある。一方PvEではメインクエストに加え、ツバクロ商会の依頼、スペシャルダンジョン、降臨ダンジョン、夢幻/試練の迷宮、フィールド/ワールドボス、キングダムディフェンスなどが挙げられる。また、イマージェン探検と呼ばれるイベントはPvP/PvEどちらにも用意される。

また、心の戦士「イマージェン」たちも約100種類登場し、冒険の心強い仲間となってくれる。それぞれ属性やタイプ、性格が異なり、また固有スキルも持っているため、数多くのイマージェンを収集し、戦略的に使うことで多彩な戦闘を楽しめるという。

本作では、中心的なコミュニティコンテンツとして、ギルドメンバーと共に建設する「キングダム」が用意されている。キングダムは、戦闘や探検、依頼などで得た資源を利用して発展させていくことが可能。建てた建物をレベルアップさせて機能的なアップグレードをおこなったり、外観をカスタマイズすることもできる。そして、ほかのギルドのキングダムと王位争奪戦(PvP)をおこない勝利して、最高のキングダム「首都」にすることが最終目標となる。

首都になったキングダムは強大な権力を持ち、そこでおこなわれるベントを決めることができる。イベントは、参加プレイヤーたちに大きな影響を与えるため、首都になることを目指す過程ではプレイヤー同士の競争が発生し、多彩なプレイスタイルやコミュニティが生まれてくるとのこと。

そのほか、本作ではユーザーのコミュニケーションを拡大するため、ユーザー自身が遊びを生み出せるように、さまざまなコンテンツを用意するという。ひとつの例として、広大なフィールド上にある木や石、動物などのオブジェクトは、直接持ち上げて移動可能であることが挙げられている。たとえば、フィールドを動き回る子羊をキングダムに運んで賑わいを作ったり、ほかのギルドにいる子羊を盗むことも可能だという。オブジェクトはほかにも数多く用意されており、これによってプレイヤー間のコミュニケーション、あるいは争いを楽しむことができるそうだ。

『二ノ国:CROSS WORLDS』は2020年下半期に配信予定。なお、対応端末や価格については未定である。