「古代メソポタミア」が舞台の都市運営SLG『Nebuchadnezzar』発表。紀元前の歴史をゲームで追体験


インディースタジオNepos Gamesは11月2日、『Nebuchadnezzar(ネブカドネザル)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2020年の発売を予定している。『Nebuchadnezzar』は、都市運営シミュレーションゲーム。見下ろし視点で展開されるクラシックな作品。同作の最大の特徴は「古代メソポタミア」をテーマとしていることだ。メソポタミアとは、世界史の最初に習うであろう、世界最古の文明である。そんな古代を舞台に都市運営をおこなっていく。

本作では、人口を拡大していくことがまず求められる。畑を耕作し食料を確保。農作物や資源を生産し、市民の衣食住を整えるのだ。また同時に、人口減少を防ぐ施策を進めていくことも目標となる。問題解決能力が重要になるだろう。初心者からジャンルの上級者まで、幅広いプレイヤー層を想定しているという。

メインモードとなるキャンペーンモードでは、16の歴史的なミッションに挑戦する。たとえば、紀元前6世紀のペルシアのバビロニア侵略などがあげられている。ミッションは、メソポタミア史において多岐にわたる出来事になるという。ミッションごとの時期や場所を考えながら、歴史上のモニュメントを建造させるなど、多岐にわたるタスクの遂行に挑むそうだ。

またモニュメントも本作における重要な要素となる。キャンペーンモードでは、歴史上の複雑なモニュメントを建築するだけでなく、自身でそれらを設計することが可能。ゲーム内にはモニュメントエディターなるものが存在するといい、構造の設計から色やデザインのディテールまでカスタム可能。歴史を追うだけでなく、歴史をつくることができるのも本作の特徴。

Nepos Gamesは、『Nebuchadnezzar』においてModとローカライズを念頭に置いて作っているという。ユーザーが自分の建物や商品、モニュメントを作り出し、それをゲーム内に実装しやすいように開発しているという。また、ミッションやキャンペーンも自作可能。ファイルはLua言語に書かれているので、読みやすいとも。初期のサポート言語は6言語(日本語含まず)が用意されているが、非公式ローカライズも実装しやすい作りになっているそうだ。

開発を手がけるNepos Gamesは、チェコ・プラハのスタジオ。『Euro Trucks Simulator 2』や『American Truck Simulator』などに携わり、10年以上の業界経験のあるクリエイターたちが所属しているという。自分達の情熱を捧げるプロジェクト『Nebuchadnezzar』を完成させるために、会社の退社を決断したようだ。

古典的な街づくりゲームをベースにしながら、古代メソポタミアをテーマに掲げる『Nebuchadnezzar』。開発元が十分に時代考証をしているなら、教材にもなりえる興味深いゲームだろう。公式には日本語非対応であるが、日本語実装が容易であるという点もファンには嬉しいかもしれない。2020年のSteam(ストアページ)での発売を楽しみにしておこう。