小島秀夫監督最新作『デス・ストランディング』PC版発売決定。2020年初夏リリースへ

コジマプロダクションは本日10月28日、発売迫るPS4向け『デス・ストランディング』をPCでも発売すると発表した。発売時期は2020年初夏。

コジマプロダクションは本日10月28日、発売迫るPS4向け『Death Stranding(デス・ストランディング)』をPCでも発売すると発表した。発売時期は2020年初夏(Early Summer)。

『デス・ストランディング』はコジマプロダクションが開発し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントより発売されるPlayStation 4向けタイトルだ。主人公は、謎に包まれた「デス・ストランディング」の発生により分断された世界を再び繋ごうとする、配達人サム・ポーター・ブリッジズ。アメリカ大陸を横断しながら、運び屋として人々のつながりを取り戻し、国家再建を目指すこととなる。

『デス・ストランディング』は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントから支援を受けているほか、SIEワールドワイド・スタジオ傘下のGuerrilla Gamesが作り出したDECIMA Engineを採用している。SIEと二人三脚で作り続けてきたタイトルであるが、このたびPCでもリリースされるようだ。

この決断には当然、SIE自体の判断も絡んでいるだろう。SIEはPC向けのリリースには関心を見せてきた。今年8月には当時SIEワールドワイド・スタジオのチェアマンを務めていたShawn Layden氏が、PS4タイトルのPCでのリリースを示唆していた(GameIndustry.biz)。実際、PS4向けタイトルとして発売されているRobot Entertainmentのダンジョンアクション『ReadySet Heroes』は、PCでも発売される予定で、SIEパブリッシングでEpic Gamesストアにて販売される。そのほかSIEが国内販売を担当している『Monkey King: Hero is Back』もSteam向けにリリースされている。

あるいは、コジマプロダクションが立ち上げられた際にSCE(現SIE)ヨーロッパスタッフが、スタジオ処女作がPCでリリースされる可能性を示唆していたことから、PC版発表は既定路線といえるかもしれない(関連記事)。ただし、本作はつながりが重要であるとされているだけに、プラットフォームベースが大きくなることで、PS4プレイヤーも恩恵を受けられるかもしれない。PC版については半年以上発売が先なだけに、そのユニークなゲームデザインを自分で確かめるためにも、まずPS4版をさわってみるのがよさそうだ。

『デス・ストランディング』は2019年11月8日にPS4向けにリリース予定。PC版の発売は初夏となっている。

【UPDATE 2019/10/18 22:00】
Gematsuなど複数の海外メディアが、『デス・ストランディング』のPC版の販売は505 Gamesが担当すると発表している。505 Gamesといえば『Control』や『Indivisible』『Bloodstained: Ritual of the Night』のパブリッシャーである。前者はEpic Gamesストア時限独占販売で、後者ふたつはSteamで販売されている。なお後者ふたつのタイトルは、クラウドファンディングの支援を受けたタイトルであることも留意したい。505 Gamesの親会社は先日『Control』のEpic Gamesストア専売によって大きな利益を得たと発表していた(関連記事)。一方で今回の『デス・ストランディング』を販売するにあたっては505 GamesのCEOであるRaffi Galante氏が「『デス・ストランディング』はゲーマーたちを、あらゆる場所のPCゲーマーを喜ばせる、独自の体験へと導くだろう」とコメントしている。

『デス・ストランディング』がどのプラットフォームで販売されるのか、注目されるところだろう。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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