『鉄拳7』DLC第13弾にて「フレームデータディスプレイ」機能を実装へ。確定反撃技を学べる機能やリプレイ実装の無料配信も予定
バンダイナムコエンターテイメントは10月27日、PC/PS4/Xbox One向け3D対戦格闘ゲーム『鉄拳7』のDLC第13弾と、現在実施中のシーズン3での無料開放アイテムの情報を公開した。
*同日開催されたTOKYO TEKKEN MASTERS 2019にて、チーフプロデューサー原田勝弘氏とプロデューサーMichael Murray氏、ゲームディレクター池田幸平氏が追加コンテンツについて解説。
まず、DLC第13弾は「フレームデータディスプレイ」と呼ばれるゲーム内機能となる。シーズンパス3(2500円)にて入手でき、単体での販売価格は未定。2019年冬に配信予定だ。プラクティスモード・オンライン対戦の待受中のウォームアップモード・オンラインのプレイヤーマッチ内とトーナメント内の観戦モードにて使用可能で、詳細表示と簡易表示の2種類が用意される。いずれも設定画面にて、それぞれのキャラクターについてON/OFFできる。
詳細表示の場合は、攻撃発生フレームや硬直差、キャラクターの状態、相手との距離といったフレーム情報が、数値としてゲーム画面上にオーバーレイ表示される。硬直差は、有利な状況は青色で、不利な場合は赤色の数値で表示。相手との距離は、キャラクターの腰の中心を基準にして計測している。構えによって距離が変わることがあり、また同じ構えでも身体の揺らぎによって常に微妙に距離が変化しており、これがクリーンヒットするかしないかにも関わってくるとのことだ。
一方の簡易表示は、数値ではなく感覚的に有利不利のステータスが分かるように色だけで表現している。硬直差において有利な方はキャラクター全体が青色に、不利なキャラクターは赤色に染まって表示。10フレーム以上の大幅に有利あるいは不利となる場合は、それぞれ色が濃く表示される。これによって、本作の基本的な攻めと防御の流れを直感的に理解できるという。
『鉄拳』シリーズにおいては、フレームデータの公開は大きな方針転換である。他社タイトルでは公開されているものもあるため、ファンから公開を望む声があったが、原田勝弘氏はこれまで否定的な考えを示してきた。公式データの提供によりファンによる攻略がフレームだけで語られたり、フレームの有利不利だけを念頭に置いたバランス論に終始したりと、駆け引きの面白さや攻略の幅を狭めてしまうことを懸念していたという。また実際の対戦では、硬直差だけでなく距離の概念や数字には現れない感覚的な部分も影響していると述べていた。
さらに、キャラクターひとりあたりのアニメーション数が、あらゆるジャンルのゲームの中でも随一でギネス記録級だという本作では、総キャラクター数の多さも含め管理が複雑であることも、フレームデータの公開を実施しない理由のひとつだったとのこと。ただ、今回は開発チームからも提案があり、「やるんだったら真剣にやろう」とファンの要望に応えることにしたそうだ。観戦中の他者の対戦でも表示できるというのは目新しい要素だろう。
なお、フレームデータディスプレイの単体での販売価格は未定だが、プロデューサーMichael Murray氏によると、高い価格にするつもりはなく、おそらく3ドル(約320円)程度になるとのこと。原田氏も「まあ、めちゃめちゃ安いですよ」とコメントしている。
無料開放アイテムとしては、「プラクティス機能拡張」「MY REPLAY&TIPS」、そして「ヒゲおじさんセット」が配信予定だ。まずプラクティス機能拡張では、サンプルコンボの内容を拡充。コンボの始動技ごとに3つの難易度に分けて用意している。さらに「確定反撃練習モード」を追加。対策したい対戦相手の技を選択すると、ガード位置およびオススメの確定反撃技が表示される仕組み。複数の技を選択しランダムで打たせて練習することも可能だ。
MY REPLAY&TIPSは、対戦映像を録画できるリプレイ機能の実装。しかしただのリプレイではなく、確定反撃できるポイントがあった場面で、上述の確定反撃練習モードのようにオススメ技がTIPSとして表示される。さらに、チャプター機能のように次のTIPSにスキップすることも可能。もちろん映像の早送り・巻き戻し・停止もでき、自らの改善点を見つけて上達を目指せるリプレイ機能となっている。
もうひとつの無料開放アイテムであるヒゲおじさんセットには、ヒゲおじさんヘア・ヒゲおじさんサングラス・ヒゲおじさんスタイル・ヒゲおじさんスーツが収録。『鉄拳』ファンにとっては、どこかで見たことのあるような風貌のヒゲおじさん。これは、今年のエイプリルフールのネタとして、原田氏が本作に参戦するとして公開されたキャラクターの衣装を再現したものだ。ただ原田氏は、あごヒゲのスタイルが本人とはちょっと違うとコメントしている。
なお、プラクティス機能拡張は2019年冬配信予定で、MY REPLAY&TIPSはまだ開発中のためやや遅れるとのこと。ヒゲおじさんセットの配信時期は明かされていない。『鉄拳7』のシーズン3ではこれらのほかに、さらなる追加キャラクターやステージが2020年春にかけて配信予定となっている。
皆様からの熱いご要望にお答えして、『鉄拳7』に鉄拳シリーズチーフプロデューサーの原田勝弘@Harada_TEKKENが参戦決定!技の出は遅いですが、遅さをカバーできるほどのパワーを持ったキャラクターです。勝利時の演出ではサングラスを外すことも!?ぜひお楽しみに!(嘘です)#鉄拳 #tekken7 pic.twitter.com/UJUcGADru2
— 【公式】鉄拳8 @鉄拳プロジェクト (@TEKKEN_Project) April 1, 2019