Electronic Artsは10月23日、『Battlefield V』の「タイド・オブ・ウォー」モードのチャプター5「太平洋の戦い」が、10月31日に開幕すると発表した。無料アップデートにて配信される。この新チャプターでは、太平洋戦線の戦場を舞台に大日本帝国軍とアメリカ軍が激突する。
チャプター5「太平洋の戦い」では3つのマップが登場予定で、陸・海・空にわたる戦いが繰り広げられる。ひとつ目は「Iwo Jima(硫黄島)」。実在のロケーションであると同時に、『Battlefield 1942』や『Battlefield 1943』にも登場したマップだ。ここでは、アメリカ軍の上陸作戦がおこなわれた島の細長い砂浜から、トンネル網が作られた摺鉢山、そしてその山頂へと戦いの舞台が移っていく。
ふたつ目のマップは「Pacific Storm」だ。南シナ海の島をモチーフにした『Battlefield 4』のマップ「Paracel Storm」をアレンジしたものだという。複数の島によって構成されており、ボートや水陸両用戦車、航空機で島々を移動しながらコントロールポイントの占拠を目指す。この島では、視界を遮るほどの激しい熱帯の嵐が吹き荒れることもあり、プレイヤーは天候とも戦わなければならない。
そして最後のマップは、『Battlefield 1942』以来複数のシリーズ作に登場している「Wake Island」である。U字を描いた特徴的な島の形を受け継ぎつつ、本作のために新たに生まれ変わるという。島のレイアウトにより激戦地が刻々と変化する一方で、空を制するため飛行場などでも激戦となることが予想される。なお、Wake Islandマップのみ12月に配信される。
本作に日本軍とアメリカ軍が新たに参戦することにより、第二次世界大戦当時の武器もまた新たなものが登場する。まずチャプター開始時には「M1 Garand」のほか、斥候兵用のボルトアクション銃「九九式有坂銃」、衛生兵用の短機関銃「一〇〇式」、援護兵用の中機関銃「M1919A6」がメインウェポンとして使用できる。専門技能をアンロックすればカスタマイズも可能だ。M1 Garandでは、最終弾を撃った際に排出されるクリップの特徴的な音も再現。一〇〇式は連射速度とコントロール性が高く近接戦闘に向き、M1919A6は中~長距離の制圧射撃に向いているとのこと。
またタイド・オブ・ウォーの進行に伴い、「M3グリースガン」「南部式試製一型」「九七式機関銃」「M1918A2」などの銃のほか、対戦車用「刺突爆雷」や突撃兵の爆発物ガジェットも登場予定。さらに、「Jungle Carbine」やサブウェポンの「九四式」「Model 27」がチャプターリワードとして入手可能だ。
このほか、戦場で拾える武器バトルピックアップとしては、日本軍の「軍刀」とアメリカ軍の「M2火炎放射器」が登場。両陣営共にこれらの武器を拾って使用することができ、今回公開されたトレイラーでもそうした様子が印象的に描かれている。
車両もまた新たなものが登場する。まず戦車には、アメリカ軍の中戦車「M4シャーマン」と日本軍の「九七式中戦車」が使用可能。57mmの主砲と機銃を備え、性能的には似たようなものになるとのこと。そのほか、水陸両用軽戦車「LVT」と「特二式内火艇カミ」では陸と海の両方を進むことができ、海を高速に移動するには「ディンギー」がある。ただし、ディンギーはもっともダメージに弱いというデメリットも。
また前線への移動や退避には、「MBジープ」や「九五式小型乗用車(くろがね四起)」といった車が役に立つだろう。そのほか航空機には、アメリカ軍の「F4Uコルセア」と日本軍の「零式艦上戦闘機」も登場。どちらも戦闘機と爆撃機両方の派生型が存在する。車両もまた専門技能のアンロックにてカスタマイズ可能。さらにチャプター5では、新しい陸・空のビークルの専門技能ツリーが拡張されているとのことだ。
増援要請した際は、アメリカ軍ではロケット砲戦車「シャーマン・カリオペ」を呼び出すことができ、日本軍でも同様のロケット砲戦車を要請できる。そのほか、「JB-2ロケット」やイ号一型甲無線誘導弾「キ147ロケット」、補給物資投下、発煙弾幕、方面支援砲撃なども存在する。
チャプター5「太平洋の戦い」の後半では、個性的な見た目や経歴、ボイス、格闘武器が付属した新エリートスキン2種が登場。アメリカ軍の「ジャック・カルバー」は、搭載・固定機銃のスペシャリストで、非常用斧の扱いにも長けている豪胆なキャラクターだ。一方の日本軍は「ナカムラ・ケイスケ」。拳銃の扱いが上手く、また格闘武器の兜割を愛用し、物量よりも精密攻撃の効率性を信じるタイプの指揮官だという。
チャプター5期間中に本作をプレイすると、チャプターXPを獲得してチャプターランクを上げることが可能。チャプターリワードとして、先述したJungle Carbineなどの武器やソルジャーユニフォーム、武器スキン、格闘武器、スペシャル任務などがアンロックされる。また、ウィークリーチャレンジに挑戦することでもチャプターXPを獲得でき、さらに「有刺鉄線バット」などの装備を入手可能だ。
なお『Battlefield V』では、10月の各週末にフリープレイを実施しているところだが、今回11月1日から4日までの週末も、PC/PS4/Xbox One各プラットフォームにて無料でプレイできるよう追加された。本作のマルチプレイをすべて体験できるほか、10月31日から開始するこのチャプター5「太平洋の戦い」にも参戦可能だ。