アメリカ・バージニア大学の学生が、クラウドファンディングサイトGoFundMeにて、Nintendo Switch本体といくつかのゲームを購入するための寄付を募っており、地元テレビ局NBC29が10月21日に報じている。
バージニア大学に通うKatie Triggs氏は、同大学の食堂を利用した際に、自身のバックパックからNintendo Switch本体とゲームが入ったケースがなくなっていることに気づいたという。おそらく盗まれてしまったのだろう。彼女は奨学金で同大学に通っておりお金がなく、親も代わりのものを買ってくれるような余裕はないという。そこでTriggs氏は同大学のFacebookページを通じて、Nintendo Switchを遺失物取扱所に届けるよう犯人に向けて懇願した。この投稿を見た同大学の学生Annie Piland氏が、彼女のためにGoFundMeにて寄付を募ることにしたのだ。
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実はTriggs氏は自閉症を患っており、Nintendo Switchでゲームを楽しむことは、ストレスや不安に対処するうえで大きな役割を果たしていたという。そしてもちろん、これまで遊んできた大量のゲームの進行データも本体には入っている。氏はセーブデータお預かりを利用していなかったのか、紛失においてはそれらのゲームをリスタートする必要があるとも。
そんなNintendo Switchなしではいられないとして、犯人に対して返してくれるよう文字どおり懇願する投稿をしていた。彼女の症状は社交的な生活を非常に難しくしているそうで、学内で直接訴えかけることは難しかったのかもしれない。
クラウドファンディングを始めたPiland氏は、その投稿を見て感情を揺さぶられたと述べる。また同時に、犯人に対しては怒りを感じたという。バージニア大学の倫理規定をも破る行為だとも指摘している。規定を破ってしまったひとりの生徒が出てしまったが、バージニア大学の学生や、そのほかの人々の力を合わせて、Triggs氏を助けようと呼びかけた。
結果的にGoFundMeでは、盗まれたNintendo Switch本体とゲームを買い直すだけの寄付が、開始から24時間経たずして集まった。10月22日18時点で集まった金額は、837ドル。金額はまだまだ伸びていきそうだ。
支援者からは、Triggs氏を励ますコメントが続々と寄せられている。NBC29の取材に答えたTriggs氏とPiland氏によると、今週にも一緒にNintendo Switchを買いに行く予定とのこと。そして余った寄付金については、同じように盗難に遭ったほかの学生の支援に使いたいと述べている。