中世ヨーロッパが舞台の歴史シム新作『Crusader Kings III』発表。領主となって王朝を建て、暗黒時代を生き延びろ

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スウェーデンのパブリッシャーParadox Interactiveは10月19日、同社が開催するファンイベントPDXCON 2019にて『Crusader Kings III』を発表した。本作は、中世ヨーロッパを舞台とする歴史シミュレーションゲームのシリーズ最新作。PC(Steam)/Xbox One(Xbox Game Pass)向けに2020年内のリリースが予定されている。

今回発表された『Crusader Kings III』は、中世ヨーロッパを舞台とする歴史ストラテジーゲーム『Crusader Kings』シリーズの3作目。プレイヤーは屈強な王国、あるいは自治都市の領主となって、領地および王朝の拡大・発展を図ることとなる。そのためには強大な権力を手に入れ、世界に名を轟かせる必要があるだろう。領主としての外交や、戦争における立ち回りが重要となるのはもちろんのこと、時には政略結婚が必要な場面も。権力と名声を高めるには、あらゆる手段を用いなければならない。

しかし、名声が高まるほど命の危険も高まるのが中世の世界。地位の略奪や奪還を目論む勢力は国内外を問わず存在する。そんな時代を生き延びるために、諜報活動が求められることもあるだろう。今作では、スパイ活動や政治派閥への参加、異教徒の処罰、さらには暗殺者の雇用などがおこなえるという。宗教や権力闘争、政治や国家体制など、あらゆる部分に目を向け、築き上げた王朝と一族を繁栄させていくのだ。また、プレイ開始時に選択するキャラクターの性格やライフスタイルといった要素にも注目。ここでの選択が王朝の形成に影響を及ぼすこともあるようだ。

シリーズ過去作においては、11世紀から15世紀(史実上のノルマン・コンクエストからコンスタンティノープルの陥落あたりまで)が舞台となっており、ドイツやフランスなどのヨーロッパ諸国をはじめ、DLCではヴェネツィアなどの共和制国家や、中国などの地域が用意されていた。『Crusader Kings III』で実装されるマップは、スペインからインド、スカンジナビアから中央アフリカにまで広がっているようだ。欧州史のみならず、北欧史やアフリカ史にまで舞台が広がることに期待できる。

また『Crusader Kings III』では、プレイ中にガイド付きの助言を受けることが可能なようだ。プレイを重ねていくなかで、プレイヤーに対して新たな策略が提示されていくという。そしてシリーズ過去作の特徴であり、魅力でもあった“『Crusader Kings』的お楽しみ”要素も引き続き登場。お堅い評議会を黙らせたり、高圧的な叔父を罠にかけたり、土地と遺産目当てでお金持ちの女公爵と結婚したりと、中世ヨーロッパという舞台設定を活かしたシステムが複数用意されているとのこと。

血筋の継承という“個人”にスポットを当てた独自のゲームシステム、そして綿密な時代考証から成る世界観で、コアなファンを多く取り込んでいる『Crusader Kings』シリーズ。PDXCON 2019のステージに登壇したゲームディレクターのHenrik Fåhraeus氏によれば、『Crusader Kings III』は過去作の魅力は引継ぎつつも、さらに自由度が増したものになるという。また、近日中にさらなる詳細を公開するとのこと。なおPDXCON 2019の開催を記念して、現在『Crusader Kings II』がSteamにて無料配布中。さらに、『Crusader Kings II』をプレイすることで『Crusader Kings III』向けのリワードが獲得可能となっている。未プレイの方は、この機会にダウンロードしてみてはいかがだろうか。

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