『CoD:MW』ではシーズンパスを廃止し、マップ・モードは無料配信。さらにルートボックス要素も撤廃してバトルパスを導入へ

Activisionは10月18日、『Call of Duty Modern Warfare(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア)』のローンチ後に提供するコンテンツについて説明。シーズンパスやマップパックDLCを販売する従来の方式を取りやめると発表した。

Activisionは10月18日、『Call of Duty Modern Warfare(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア)』のローンチ後に提供するコンテンツについてのアプローチについて説明した。

Infinity Wardが3年前から開発している本作においては、最高のゲームを作るだけでなく、壁を打ち壊しコミュニティをひとつにすることも目指してきたという。それを実現する施策として、まず『Call of Duty』シリーズとして初めてクロスプラットフォームプレイを導入。PC/PS4/Xbox One版すべてのプレイヤーが一緒にオンラインマルチプレイを楽しめる。本作のベータテストにて実際に体験した方もいるだろう。

そして今回、シーズンパスやマップパックDLCを販売する従来の方式を取りやめ、追加のマルチプレイマップやゲームモードは、すべてのプレイヤーに無料かつ同時に提供されることが明かされた。シーズンパス制の場合、購入したプレイヤーとそうでないプレイヤーにコミュニティが分散してしまい、ひいてはマッチングにも影響を及ぼすこともあり、『Battlefield V』などではすでに廃止されている。

本作ではさらに、サプライドロップのようなルートボックス要素も廃止。ゲームバランスに影響を及ぼす基本的な武器やそのアタッチメントについては、すべてゲームプレイを通じてアンロックできる。そのアンロックシステムとして、『フォートナイト』などでもおなじみの「バトルパス」システムおよびシーズン制を導入することが発表された。一定の目標を達成するごとに、新たなアイテムがアンロックされていくシステムだ。これに伴い、本作ではゲームプレイ通じて「CODポイント」を獲得できるようになる。

新たなシーズンが開始するたびにバトルパスがリリースされ、フリーストリームとプレミアムストリームの2種類に分けてコンテンツがアンロック可能となる。おそらく、プレミアムストリームの方はCODポイントあるいは実際のお金を消費して参加するのだろう。バトルパスを通じてどのようなコンテンツを獲得・購入できるかは、事前にすべて確認可能だ。ゲーム内ストアを含め、ここで入手できるコンテンツはゲームバランスに影響しないコスメティックアイテムのみであることも強調されている。

なお、バトルパスは本作の発売後、年内に導入する予定とのこと。発売と同時に導入しない理由としては、ローンチ時のゲーム体験を素晴らしいものにするよう注力していることを挙げ、またすべてのプレイヤーが報酬をアンロックできるようにしたいとしている。これからホリデーシーズンを迎えることもあり、さらにプレイヤーが増えていくのを待つということのようだ。

本作においては、サプライドロップから武器を入手できるなどの噂が飛び交い、これをもとにした批判の声に対し、アートディレクターのJoel Emslie氏がうんざりした様子で否定した一幕もあった。結果的には、ルートボックス要素もシーズンパスも廃止され、バトルパスを導入するという業界のトレンドのひとつに沿う形となった。Redditでは、フルプライスタイトルに(有料の)バトルパスを導入する事や、ゲームプレイにてアンロックできるのは“基本的な”武器(base weapons)と表現している点への懸念も見られるが、おおむね好評のようだ。

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』は、PC/PlayStation 4/Xbox One向けに10月25日にされる。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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