Rockstar Gamesの未発表作品の開発に『ライオットアクト 2』のデベロッパーが参加。オンラインマルチプレイ要素を担当か


スコットランドに拠点を置くデベロッパーRuffian Gamesが、現在新たなスタッフを募集中だ。その目的について、Rockstar Gamesの何らかのタイトルを手がけるためであるとしており注目を集めている。

Ruffian Gamesは、2010年に発売されたXbox 360向け『ライオットアクト2(Crackdown 2)』の開発を担当し、一躍その名が知られるようになった。前作『ライオットアクト』や『Fable 2』などを手がけたスタッフらによって設立されたという経緯もあってか、その後もマイクロソフト作品への開発協力を多くおこなっているほか、『Fragmental』などのオリジナル作品もリリースしている。また設立メンバーには、Rockstar Gamesの『グランド・セフト・オート(Grand Theft Auto)』に携わったスタッフもいるという(Kotaku)。

そのRuffian Gamesが、複数のポジションについてスタッフを募集していることは公式サイトにて確認できるが、Rockstar Gamesタイトルに携わるということを明らかにしたのは、スコットランドの業界団体Scottish Games Networkである。同団体は、Rockstar Gamesと密に協力して将来の作品を手がけるため、Ruffian Gamesが現在求人をおこなっていると地元の業界関係者に向けて告知。ただ、Rockstar Gamesのどのタイトルを手がけるのか、またどのプラットフォームに向けて開発するのかといった具体的な情報はないとしている。そのツイートをRuffian Gamesがリツイートしているため、内容については間違いないようだ。

イギリスを中心に多くの開発スタジオを持つRockstar Gamesであるが、外部スタジオと開発協力することもある。また、既存タイトルのモバイルへの移植などは外部スタジオに任せている。Ruffian Gamesは複数のエンジニア職について募集しており、その内容を見ると、PC/PS4/Xbox One向けタイトルの開発経験のある人材を求めているため、モバイル移植をおこなうわけではなさそうだ。

また、マルチプレイ・アクションゲームの開発経験があることや、PlayStation Network/Xbox Liveに関する知識も要件として挙げており、何らかのオンラインマルチプレイゲーム/モードを手がけるのかもしれない。さらに、コンソールプラットフォームホルダーのファーストパーティタイトルに携わった経験があると望ましいとしており、それなりに大きなプロジェクトであることがうかがえる。時期的に、PS5などの次世代機も視野に入っていそうだ。

*近年のRockstar Gamesは、「レッド・デッド・オンライン」や「GTAオンライン」といったオンライン体験にも力を入れている。

Rockstar GamesはRuffian Gamesと何を手がけるのかは謎に包まれているが、Rockstar IndiaのシニアアニメーターAbhinav Raj Karanwal氏は、複数の未発表タイトルをコンソール向けに手がけていると、自身のポートフォリオの中に記している(Comicbook.com)。噂としては、『Bully』の続編についての情報がたびたび浮上している。『グランド・セフト・オート』シリーズの新作は遅かれ早かれリリースされるだろう。あるいは、新作ではなく過去作品の移植の可能性もある。

Ruffian Gamesは、その作品についてすでに開発を始めており、今回募集している各種エンジニアは正社員として雇用するとのこと。そして、将来的にはさらなる職種についても募集するとしている。