とある新作ゲームが『Cuphead』の盗作であるとして批判を受ける。あまりに似すぎた作品の行く末は

インディースタジオXixo Games Studioは10月8日、『Enchanted Portals』を発表し、ゲームプレイ映像を公開した。対応プラットフォームはPC/Nintendo Switch。今月末にはKickstarterキャンペーンでの資金の募集も控えており、製品開発の本格化にむけた正式発表であったが、2Dアクションゲーム『Cuphead』にあまりに似すぎていると批判を受けている。YouTubeの動画は高評価の2.5倍以上の低評価が投じられ、Twitterでは大量の抗議の声が寄せられている。

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『Enchanted Portals』は、カートゥーン調で彩られるアクションゲーム。新米魔法使いが、次元の狭間にとらわれてしまう。そんな2人組魔法使いが元の世界に戻るため、魔法の本のページを復活させるべく、さまざまな愉快なボスと戦うことになる。足場を移動しながら手元から魔法を放ち、一癖も二癖もあるボスたちを倒していくのだ。

懐かしげなデザインになめらかなアニメーションなど、ビジュアル的に目を引くところも多いのではないだろうか。ただし『Cuphead』を知っているユーザーにとっては、魅力と同じくらい違和感を抱くことになるだろう。というのも、そもそも説明は不要と思われるが、あまりに『Cuphead』に似ているのだ。

『Cuphead』は、1930年代のカートゥーンを再現したビジュアルが特徴のアクションゲーム。手書きに描かれる圧倒的なグラフィックだけでなく、ボスラッシュを主体にした高難度のゲームデザインや、雰囲気を高めるリッチなジャズサウンドなどが評価された作品。売り上げとしては500万本を突破している。

「カートゥーンデザイン」「ボスラッシュ」「ジャズサウンド」というキーワードを出したが、いずれの要素も今回発表された『Enchanted Portals』には含まれている。似ている点はそうした主要な要素だけではない。攻撃方法や回避を代表としたモーション、さらにはボス戦の構図まで、あらゆる要素がかなり“そのまま”なのである。すでに公開されている映像の範囲でも、インスパイア元になった『Cuphead』のボス戦が具体的に列挙されている。

『Enchanted Portals』を手がけるXixo Games Studioは、Polygonの取材に対し、開発にあたっては『Cuphead』から強く影響を受けていることを認めている。同作のファンであるがゆえに似たものを作りたいと思ったそうだ。一方で、オリジナルにはリスペクトと賞賛の思いを抱いているという。発表にあたっては反発があることは予期していたが、公開されたトレイラーは予想していたより多くの人々にリーチし、多くのヘイトやネガティブな声がくるようになり、驚いているという。

とは言いつつも、ネガティブな反応があっただけでなく、予想していた以上に多くの人々からゲームを愛し成功してほしいという声も届けられたようで、自分たちの意識をそうしたファンに向けるようにしているともコメントしている。なおXixo Games Studioは、ディレクターとプログラマーを務めるDaniel氏と、アーティストでコンポーザーのGenmma氏の2人で構成されているそうだ。謎が多いスタジオであるが、YouTubeの概要欄にはスペインと記されている。

苦労を重ねて作られた『Cuphead』は絶大な支持を得ており、ファンコミュニティは分厚い。そんな愛される作品を、真っ直ぐすぎるほど参考にするゲームが出てきたら。『Enchanted Portals』に対するファンの怒りは想像に難くないだろう。『Cuphead』の開発元のStudio MDHRは同作については、10月10日13時現在反応を示していない。映像公開後の反応について、ポジティブに受け止めようとしている開発元のXixo Games Studio。『Enchanted Portals』のKickstarterキャンペーンは開始され、この魔法使いアクションが世に出る日がいつか訪れるのだろうか。

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