ラブクラフト神話の影響受けるサバイバルホラー『The Shore』発表。無人島を生き抜きながら、失踪した娘の行方を追う


インディー開発者のAres Dragonis氏は10月6日、オープンワールド・サバイバルホラーゲーム『The Shore』を発表し、ティザートレイラーを公開した。Dragonis氏は、3Dキャラクターアーティストやスクリプトライターとしてゲーム・映像作品に携わっており、本作はUnreal Engine 4を用いて同氏が個人で開発している作品だという。

本作の舞台となるのは、遠い沖合に存在する“禁断の島”。主人公は、船が座礁してしまいこの無人島にたどり着くが、娘の姿が見えなくなったため、ひとり捜索をおこなう。

『The Shore』は、ウォーキングシミュレーターとも呼ばれたアドベンチャーゲーム『Dear Esther』から強い影響を受けつつ、サバイバル要素を導入する作品だという。木を切り倒して材木を入手し、拠点となる施設を構築したり強化したりといった、資源の収集やクラフト要素が用意され、武器を作ることも可能。カニやトカゲなどを狩って、食料も現地で調達しなければならない。

本作はさらに、「クトゥルフ神話」で知られる小説家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの著作からも影響を受けているという。サバイバルをおこなうにあたっては、いわゆるラブクラフト神話にインスパイアされたクリーチャーや神なる存在が主人公の脅威となるそうで、公開されたティザー映像の最後にもそれらしきキャラクターが確認できる。

禁断の島を探索する中では、かつてここでサバイバルをしていたであろう先人たちの物語に触れることもあり、また遺物を発見することで、脅威となる存在に対抗するための知識を得ることができる。また、島にはさまざまな環境があり、プレイヤーはやがて謎めいた洞窟にたどり着く。そこでは、主人公の正気度に疑問を投げかけるような出来事が待っているという。

『The Shore』は、開発を始めてからまだ半年ほどとのことで、対応プラットフォームや発売時期は未定。映像では島の海岸や灯台、打ち揚げられた船などが確認でき、リアルな描写が目を引く。オープンワールドゲームとされていることから、ここからさらに環境を拡大させていくのだろう。個人開発のためまだまだ先は長そうだが、どのような作品に仕上がるのか興味深い。