ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のCEOであるJim Ryan氏は10月1日、WIREDのインタビューにて、PlayStationビジネスについての現状を報告。その中で、(コンソール間における)PS4のクロスプラットフォームプレイ(以下、クロスプレイ)が、ベータ段階を終了したと言及した。
クロスプレイとは、異なるプラットフォームのプレイヤーがオンラインを介して一緒にプレイできるサービスだ。ハードウェアの垣根を超えて、マルチプレイを楽しめる機能である。PS4においては、PCやモバイルとのクロスプレイは開放されていたが、Xbox OneやNintendo Switchといった他コンソールゲーム機とのクロスプレイは許可されてこなかった。しかしながらSIEは、昨年9月に他コンソールゲーム機とのクロスプレイを段階的に対応していくと発表。オープンベータ期間を設け、第一弾として『フォートナイト』の(他コンソールとの)クロスプレイが解禁。今年1月にはPS4版『ロケットリーグ』のクロスプレイが対応されていた。
しかしながら、PS4と他コンソール間のクロスプレイ実装を熱望する開発者は多い一方で、クロスプレイ対応タイトルはあくまで一部タイトルに限られており、早期のクロスプレイの全面解禁を求める声が高まっていた(関連記事)。今回のベータ終了によって、すべての開発者はPS4でのクロスプレイの恩恵を全面に得られることだろう。
クロスプレイの正式対応タイトルの第一弾は『Call of Duty: Modern Warfare』になるという。異なるプラットフォーム間でのプレイをひとつの特色としているシリーズ最新作では、発売時からその恩恵を大きく受けられるそうだ。また同作が“最後の対応タイトルにならない”ともコメントしている。
すでにそのほかのタイトルにおいても、PS4と他コンソールのクロスプレイ対応は発表されており、つい先日『PUBG』のライブサーバーにてPS4-Xbox One間のクロスプレイが実装。国産タイトルとしては、来年1月にリリースされる『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』は、Nintendo Switch – PS4 – モバイル間でのクロスプレイ対応が発表されている。対応発表から1年のテスト期間を経て、巨大なシェアを誇るPS4と他ゲーム機のクロスプレイが、本格的に活発になっていきそうだ。