『Destiny 2』基本プレイ無料版&拡張コンテンツ「影の砦」配信開始。Steamでは同時接続数20万人超えの盛況ぶり


Bungieは10月2日、『Destiny 2』の基本プレイ無料版の配信を開始した。PC版はBattle.netからSteamへとストア移行しており、すでに同時接続プレイヤー数20万人超えの盛況ぶりを見せている。一時はアクセス集中によるサーバートラブルからかログインできない状態であったが、緊急メンテナンスを経て復旧済み。battle.netからの移行にあたっては、ガーディアン、装備、ゲームの進行状況、シルバーなどを引き継げる。

『Destiny 2』の基本プレイ無料版「新しい光」では、ゲーム本編やPvPvEモード「ギャンビット」を無料で遊べるほか、月マップを訪れ「影の砦」の最初のストーリーミッションを試すことも可能。また基本プレイ無料化にあわせて、新しいストライクやPvPマップといったコンテンツの追加も図られている。新規・復帰プレイヤーであっても短時間で各種コンテンツにアクセスできるよう、全アイテムのパワーレベルが最低750にまで引き上げられており、参入ハードルは低くなっている。SIEが初心者向けのガイド記事を公開しているので、そちらも参考になるだろう。

パワーレベルの重要性が低くなった一方で、アーマーの性能・外見のカスタマイズ性を拡張するアーマー2.0、シーズンごとに異なるプレイスタイルを開拓するシーズンアーティファクトの導入により、ビルド構築の幅は広がりを見せようとしている。アーマー2.0では、アーマーにエネルギーシステムを取り入れ、多くのModを装着できるようにするとともに、初代『Destiny』にあったスーパースキル、グレネード、近接攻撃のクールダウン短縮ステータスが追加される。シーズンアーティファクトに関しては、アーティファクトのレベルを上げると特殊な改造パーツが手に入り、さまざまなシーズン固有パーク(PERK)をアンロックできる仕組みとなっている。

またゲーム本編の基本プレイ無料化にあわせて、最新の拡張パック「Destiny 2: Shadowkeep」(影の砦)の販売も開始された。Steam/Xbox Oneでは通常版4500円、デラックス・エディション7900円。PlayStationストアでは通常版4950円、デラックス・エディション8690円となっている。「影の砦」は『Destiny 2』の過去のDLCを所有していなくても遊べる拡張コンテンツ。前作に続き、再び月を訪れたガーディアンが、エリス・モーンに加勢し、新たな脅威に立ち向かう。様相を変えた月にて新しいストーリーミッションやクエストをこなすほか、新しい迷宮や新しいレイドに挑戦できる。

なお「影の砦」には、「不死のシーズン」のシーズンパスも含まれている。同作では今後もシーズン制のコンテンツ追加が予定されており、プレイヤーは年間ではなくシーズン単位でパスを購入することで、参加したいシーズンだけ参加できる(1年4シーズン、各シーズン10ドル)。シーズンごとに『Destiny 2』の世界は姿を変え、最初の不死のシーズンでは、ブラックガーデンからポータルを通じて月面に溢れ出てきたベックスに関連したシーズンアクティビティを遊ぶことで、レジェンダリー武器や追加報酬を得られる。シーズンパスの報酬として、ゲームをプレイすることで全100ランク分の報酬をアンロックできるようにもなっている。

基本プレイ無料化により再出発を切ったBungieと『Destiny 2』。Bungieは今年1月にActivisionから同フランチャイズのパブリッシング権を獲得しており、自社パブリッシングの道を歩み始めている。今後は『Destiny』シリーズの運営はもちろんのこと、2025年までに新しいフランチャイズ展開を始める計画があることもIGNに対し明かしている。