『ゴーストリコン ブレイクポイント』280品以上の少額課金を誇るも、スキルポイントや武器アップグレード素材の有償購入が早々削除される
Ubisoftは10月1日、『ゴーストリコン ブレイクポイント』の先行アクセスを開始した。同作のゴールド、アルティメット、ウルブスコレクターズエディションを予約購入したプレイヤーは通常発売日(10月4日)よりも早くゲームを遊べるようになる。そして先行アクセス開始のタイミングで、本作のゲーム内ストアの内容が明らかとなった。
単品販売とバンドル販売を含む有償ストアの品数は、先行アクセス開始時点で280以上。前作『ゴーストリコン ワイルドランズ』の商品項目を土台とした多彩な品揃えとなっており、キャラクターや武器のコスメティックスから、スキルポイントや武器アップグレード素材といった時短系のアイテムまで幅広く取り扱われていた。だが、数時間後には時短系の商品が続々と削除されていった(PC版にて確認)。
まず、本作には有償ゲーム内通貨のゴーストコインと無償ゲーム内通貨のスケルクレジットがあり、ゴーストコインは以下の価格で販売されている。
そして先行アクセス開始時、ゴーストコインでアンロックできるコンテンツの種類は以下のとおりであった(数時間後に削除されたものは括弧内でその旨記載):
・武器設計図
*たとえばAK47の武器設計図を持っていると、装備レベル的に優位な武器を無償通貨で購入できるようになる。通常プレイによりマップ各地で収集可能
・武器アタッチメント
・乗り物
・各種キャラクターカスタマイズ品
・ギアカモフラージュ
・武器ペイント
・ゴーストコインからスケルクレジットへの変換
・クラフト素材
・武器アップグレード素材(一部削除)
・XPブースト(削除)
・スキルポイント(削除)
・バトルリワードの獲得バトルポイントブーストとティア即時アンロック(削除)
ちなみに削除されたスキルポイント商品は、4スキルポイント(240)、12スキルポイント(600)、28スキルポイント(1200)、60スキルポイント(2400)という品揃えであった(枠内はゴーストコイン額)。60スキルポイントを2400ゴーストコインで購入すれば、序盤からスキルツリーをほぼ網羅できる。
武器アップグレードに関しては、各武器種について「MK1~MK3」と3段階のアップグレード素材が販売されていたが、現在はMK1のアップグレードのみにとどめている。スキルポイントやXPブースト、バトルリワードとともに削除されたことから、ゲーム進行を速める商品をラインナップから消したのだと思われる。本作はあくまでも「先行アクセス」段階であり、正式リリースはされていない。検証を兼ねてのストア販売でもあったのだろう。
なお武器や乗り物、キャラクタースキンや武器ペイントの販売はUbisoftの他フランチャイズでも見られるもの。購入しないと困る類のものではない。武器設計図やクラフト素材はゲームプレイを通じて入手できる。今回はスキルポイント・XPブースト・武器アップグレードといった、ゲーム進行を速める上で役立つアイテムが数多く商品化されていた点が特徴的であった。なお『ゴーストリコン ワイルドランズ』で実装されたルートボックスに関しては、現時点では本作に含まれていない。
『ゴーストリコン ブレイクポイント』では、装備レベルの概念を取り入れた武器防具、バトルパス風の報酬制度を組み合わせたデイリーチャレンジ、他プレイヤーのコスメティックスを確認できるハブエリアなど、各要素がうまくマネタイゼーションと絡んでいる。そうした意味でも分析しがいのあるゲームかもしれない。