アメリカの企業Fixture Gamingは10月1日、Nintendo Switch用周辺機器「Fixture S1」を発表した。現在クラウドファンディングサイトIndiegogoにて開発資金を募っており、キャンペーン開始からわずか3時間ほどで初期目標金額の2万ドルを突破。製品の製造が決定している。
Fixture S1は、Nintendo Switch Proコントローラーに、Joy-Conを取り外したNintendo Switch本体を固定するためのホルダーだ。PS4のDUALSHOCK 4用などのスマートフォンホルダーをイメージすると分かりやすいが、そのスマホの代わりにNintendo Switch本体をコントローラーに取り付けてプレイするための製品である(Nintendo Switch Liteには対応しない)。
Proコントローラーは、通常の携帯モードにて使用するJoy-Conと比べると、グリップがあり握りやすく、手に馴染むボタン配置を採用。アナログスティックも、より大きなサイズで繊細な操作に向いている。本格的にゲームを楽しみたいNintendo Switchユーザーの中には、別途Proコントローラーを購入している方も多いのではないだろうか。ただ通常であれば、ProコントローラーはTVモードやテーブルモードでしか使用できない。そこでFixture S1を利用すると、Proコントローラーを使った携帯モードプレイが可能になるわけだ。ホリの「携帯モード専用グリップコントローラー」のような製品も存在するが、ProコントローラーはHD振動やNFCなどフル機能を備える。
Fixture S1の構造は、一般的なスマホ用のホルダーとほぼ同じ。Proコントローラーに裏側からはめ込むクリップ部と、Nintendo Switch本体のレールにスライドさせて固定するホルダー部分があり、これらのパーツを角度調整可能なアームで繋いでいる。Nintendo Switch本体は約297gとスマホよりも100g程度重いため、重心バランスが取れていないと手が疲れてしまうだろう。Fixture S1では、アームの角度とNintendo Switch本体の角度の2か所が調整可能となっており、ユーザー自身でベストなポジションを探ることができる。これにより、プレイする姿勢に合わせて調節することも可能だ。
このようにヒンジを2か所に設けることで、使わないときはコンパクトに折り畳んでおける。また上の映像で見られるように、使用時の状態でもProコントローラーに本体を密着させるように畳めば持ち運びしやすくなるようだ。ちなみに、Proコントローラーから取り外した際にはクリップ部が土台となり、テーブルモードで楽しめるスタンドとしても機能する。
現在Indiegogoでは、Fixture S1のFounder’s EditionとProduction Modelの2種類について出資を受け付けている。Founder’s Editionは、3Dプリンターで製造する代わりに今年12月にいち早く発送可能なモデル。文字入れのカスタマイズにも対応するとのこと。そしてProduction Modelは、射出成型にて製造する品質および耐久性のより高いモデルで、こちらは2020年3月に発送予定。また、アーム部分などに充電中のUSBケーブルを通す穴が追加される。
Founder’s Editionの価格は4863円、Production Modelは3783円。ここからさらに割引がおこなわれるが、100オーダーごとに割引率が下がっていくため、リアルタイムの価格はキャンペーンページにて確認してほしい。また、事前登録者向けのProduction Modelは本稿執筆時点でまだ購入可能となっており、こちらは28パーセントオフの2702円だ。リンク共有可能とのことなので、こちらからアクセスしてほしい。なお、日本までの送料として別途14ドル(約1500円)必要となる。興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。
Even our beta tester likes using the switchfix. pic.twitter.com/aNI5EZMJzE
— Hackinformer (@HackInformer) April 28, 2019
*Fixture S1は、以前はSwitchFixと呼ばれていた。インフルエンサーにFounder’s Edition相当のプロトタイプが提供され、好評を得ていたようだ。