『オーバーウォッチ』次のパッチは「リマスター」級のアップデート。シグマ/オリーサ弱体化とD.Va/ウィンストンの強化など約半数のヒーローが調整


Blizzard Entertainmentは9月24日、『オーバーウォッチ』のPC版PTRサーバー(公開テストサーバー)のパッチノートを公開した。パッチ1.41はPC版のPTRサーバーにのみ導入されており、『オーバーウォッチ』のヒーローの約半数となる、31名中13名のキャラクターがこのパッチで調整を受けた。Blizzard Entertainmentはこのパッチを「リマスター」と表現しており、ゲームの環境が大きく変化するようだ。今後はPC/PlayStation 4/Xbox Oneのすべてのプラットフォームを対象に、PTRサーバーのパッチをもとにした大規模なアップデートが予定されている。

PTRサーバーのパッチ1.41のヒーローの調整は以下の通り

D.Va
ディフェンスマトリックス
・回復速度が毎秒12.5%から16%に増加
・回復が始まるまでの時間が1秒から0.75秒に減少

オリーサ
プロテクティブ・バリア
・クールダウンが9秒から10秒に増加

ロードホッグ
スクラップ・ガン
・弾薬が5発から6発に増加

シグマ
キネティック・グラスプ
・ロードホッグのチェイン・フックとブリギッテのウィップ・ショットを弾かないよう調整
グラビティ・フラックス
・地面へ打ち付けたあとのスタン時間が1.2秒から0.9秒に減少
エクスペリメンタル・バリア
・回復速度が秒間175から150へ減少
・バリアを再展開するためのクールダウンが1秒追加
・最初の0.2秒間のキャストタイムが削除

ウィンストン
バリアプロジェクター
・持続時間が6秒から9秒へ増加
・バリアのヘルスが600から700へ増加

バティスト
・イモータリティ・フィールドのヘルスが250から200へ減少

ルシオ
クロスフェード
・スピードブーストの効果が20%から25%に増加
アンプイットアップ
・スピードブーストの効果が50%から60%へ増加
ウォールライド
・スピードアップの効果が40%から30%へ減少

マーシー
ヴァルキリー
・ウルト使用中の追加のビームが敵のバリアを貫通するよう調整

モイラ
バイオティック・グラスプ
・自己回復量が秒間30から20へ減少

ドゥームフィスト
ロケット・パンチ
・最大までチャージする時間が1秒から1.4秒に増加
攻撃は最大の防御力なり
・スキルのヒットから得られるシールドが35から30へ減少

ソンブラ
トランスロケーター
・クールダウンタイムが4秒から6秒へ増加
・クールダウンが展開または、敵に破壊されたタイミングと同時に開始

シンメトラ
フォトン・バリア
・持続時間が15秒から12秒に減少
・ヘルスが5000から4000へ減少
セントリー・タレット
・ダメージが50から40へ減少
フォトン・プロジェクター
・メイン攻撃のビーム被弾時の音が被弾したプレイヤーにより大きく聞こえるよう調整

トレーサー
パルス・ピストル
・ダメージの減衰が始まる距離が10メートルから13メートルに増加

今回のパッチはシグマとオリーサ、ドゥームフィストを筆頭に、『オーバーウォッチ』の現在の環境でピック率の高いヒーローを中心に弱体化され、シグマが実装されてから若干人気のないヒーローが強化されている。上位のレートで人気のシグマとオリーサの二人の盾持ちキャラによる構成が弱体化され、長くメタ構成から消えていたダイブ構成のヒーロー、ウィンストン/D.va/トレーサーが純粋に強化されたため、ダイブ構成が再び流行するかもしれない。またロールが固定される「ロールキュー」実装前まで猛威をふるったGOATs構成の中心のラインハルトは、現在あまりピックされない傾向にあるものの、今回のパッチでの調整はなかった。

約半数のヒーローが調整されることで『オーバーウォッチ』の環境はさらに大きく変わりそうだ。また大規模なアップデートが近いだけでなく、10月16日にはNintendo Switch版の『オーバーウォッチ』の発売も控えている。これからの『オーバーウォッチ』の展開に注目していきたい。